5日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比27.90ポイント(0.14%)高の20201.94ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が22.49ポイント(0.33%)高の6902.18ポイントと小幅ながらそろって3日続伸した。売買代金は851億7000万香港ドルと低水準が続いている(4日は889億3860万香港ドル)。





中国の景気下支え策が期待される流れ。世界景気の鈍化懸念が一段と増す中、当局は産業支援策などを強めるとの見方だ。ただ、全体として上値は重い。米金融政策に大きな影響を与える米雇用統計が公表されるため、内容を見極めたいとするスタンスが広がっている。また、ペロシ米下院議長の訪台に抗議し、中国人民解放軍は台湾を囲む6カ所で大規模な実弾演習を始めたことも不安材料だ(7日まで実施する見通し)。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が7.2%高、ファウンドリ中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が7.1%高、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が5.5%高と上げが目立った。





セクター別では、半導体が高い。上記した中芯国際集成電路製造のほか、華虹半導体(1347/HK)が13.3%、ASMPT(旧社名・ASMパシフィック・テクノロジー:522/HK)が6.1%、晶門半導体(2878/HK)が3.5%ずつ上昇した。産業支援策強化の期待が高まっている。米ホワイトハウスは3日、中国に対抗する半導体産業支援法案について、バイデン米大統領が9日に署名すると発表した。これに対する中国は、自国産業の振興に一段と力を入れるとみられる。





医薬品セクターも急伸。百済神州(6160/HK)が11.6%高、康希諾生物(6185/HK)が6.1%高、石薬集団(1093/HK)が3.9%高、中国生物製薬(1177/HK)が2.3%高と値を上げた。





中国不動産セクターもしっかり。合景泰富地産HD(1813/HK)が6.1%高、雅居楽集団(3383/HK)が5.2%高、広州富力地産(2777/HK)が4.2%高、龍湖集団HD(960/HK)が2.6%高で取引を終えた。





セメントや非鉄の素材セクターも物色される。中国建材(3323/HK)が4.0%高、安徽海螺水泥(914/HK)が3.4%高、華潤水泥HD(1313/HK)が3.3%高、江西銅業(358/HK)が4.4%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.6%高で引けた。





半面、石炭や石油のエネルギーセクターは安い。中国中煤能源(1898/HK)が2.5%、エン鉱能源集団(1171/HK)が2.4%、中国神華能源(1088/HK)が1.6%、中国石油天然気(857/HK)が2.3%、中国海洋石油(883/HK)が1.2%ずつ下落した。





一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.19%高の3227.03ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、金融株、公益株、不動産株、素材株、運輸株、食品飲料株なども買われている。半面、軍事関連株は安い。エネルギー株、自動車株も売られた。



亜州リサーチ(株)