12日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比93.19ポイント(0.46%)高の20175.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が34.09ポイント(0.50%)高の6857.48ポイントとそろって続伸した。売買代金は749億9480万香港ドルと低水準が続いている(11日は827億1420万香港ドル)。





中国企業の業績改善が相場を支える流れ。香港上場企業の決算報告がピークを迎えつつある中、増益や増配を明らかにする企業が目立っている。中国当局が産業支援の動きを強めていることもプラスだ。ただ、中国本土で新型コロナウイルス感染が再拡大していることはマイナス。足もとで新規感染が急増したことで、製造業の拠点が集中する複数地域でロックダウン(都市封鎖)が導入された。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が4.9%高、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が4.8%高、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が2.8%高と上げが目立った。李寧が前日引け後に公表した中間決算では、純利益が前年同月比で11.6%増加している。





セクター別では、管理サービスやデベロッパーの中国不動産が高い。上記した碧桂園服務のほか、世茂服務HD(873/HK)が5.0%、雅生活智慧城市服務(3319/HK)が4.6%、広州富力地産(2777/HK)が6.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.5%ずつ上昇した。債務問題がくすぶる中、前場は総じて弱含んだものの、大引けにかけて急伸している。





中国発電セクターもしっかり。中国電力国際発展(2380/HK)が5.9%高、華電国際電力(1071/HK)が5.7%高、華能国際電力(902/HK)が4.3%高、華潤電力HD(836/HK)が3.0%高と値を上げた。





農業関連セクターも物色される。アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が4.4%高、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(297/HK)が3.8%高、農機メーカー中国大手の第一トラクター(38/HK)が1.5%高、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(3983/HK)が1.4%高で取引を終えた。





業績動向を手がかりにした他の個別株動向では、携帯通信キャリア中国最大手の中国移動(941/HK)が1.4%高。同社の中間決算では、純利益が前年同期比で18.9%増加し、配当の増額も予定された。





半面、医薬品・医療機器セクターはさえない。中国生物製薬(1177/HK)が3.8%安、薬明生物技術(2269/HK)が1.5%安、石薬集団(1093/HK)が1.2%安、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が3.7%安、微創医療科学(853/HK)が1.5%安で引けた。中国生物製薬は11日引け後、中間決算の78%減益見通しを発表。業績不安が重しとなった。





一方、本土市場は小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.15%安の3276.89ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。自動車株、医薬品株、軍事関連株、銀行・証券株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。不動産株、公益株、運輸株、素材株も買われた。



亜州リサーチ(株)