1日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比357.08ポイント(1.79%)安の19597.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が123.08ポイント(1.79%)安の6742.04ポイントとそろって反落した。売買代金は1056億4630万香港ドルとなっている(8月31日は1365億5450万香港ドル)。





内外の不安材料が投資家心理を冷やす流れ。欧米ではインフレ高止まりを背景に、金融引き締めの長期化観測が広がっている。中国でも景気不安が強まる状況。取引時間中に公表された8月の財新中国製造業PMI(民間集計)は予想を下回る49.5となり、景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに割り込んだ。国内の新型コロナウイルス感染拡大も不安材料。行動抑制など防疫措置が各地に広がっている。四川省成都市は1日、同日午後6時(現地時間)からロックダウン(都市封鎖)を実施すると公表した。それより先、中国南部の深セン市や広州市でも市内一部で新たな防疫対策を導入している。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が5.8%安、ビール事業アジア大手の百威亜太HD(1876/HK)が5.6%安、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が4.9%安と下げが目立った。美団については、大株主の騰訊HD(700/HK)が同社株を一部売却するとの見方がネガティブ。インターネットサービス中国最大手の騰訊に関しては、保有する株式ポートフォリオのうち、約1000億人民元(約2兆円)相当の売却を計画しているもよう——などと報じられた。





セクター別では、自動車関連が安い。蔚来集団(9866/HK)が5.3%、小鵬汽車(9868/HK)が4.4%、比亜迪(1211/HK)が4.0%、吉利汽車HD(175/HK)が2.9%ずつ下落した。





海運セクターもさえない。海豊国際HD(1308/HK)が8.1%安、中遠海運HD(1919/HK)が5.8%安、太平洋航運集団(2343/HK)が3.9%安、中国国際海運集装箱(2039/HK)が2.5%安で引けた。





宅配や荷役など物流関連の銘柄群も売られる。嘉里物流聯網(636/HK)が6.4%安、円通速逓国際(6123/HK)が2.5%安、深セン国際HD(152/HK)が1.6%安と値を下げた。





半面、中国不動産セクターはしっかり。中国金茂(817/HK)が7.2%、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.1%、中国海外発展(688/HK)と広州富力地産(2777/HK)がそろって1.2%ずつ上昇した。





ゼネコンや建材、発電設備などのインフラ関連セクターの一角も物色される。中国建築国際集団(3311/HK)が3.5%高、中国中鉄(390/HK)が2.7%高、中国建材(3323/HK)が3.4%高、安徽海螺水泥(914/HK)が1.7%高、東方電気(1072/HK)が4.4%高、ハルビン電気(1133/HK)が2.8%高で取引を終えた。





一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.54%安の3184.98ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。物流・運輸関連株、素材株、金融株、公益株、ハイテク株なども売られた。半面、石炭株は高い。不動産株、ゼネコン株も買われた。



亜州リサーチ(株)