8日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比189.68ポイント(1.00%)安の18854.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が76.62ポイント(1.18%)安の6436.60ポイントとそろって6日続落した。ハンセン指数の終値は、約6年ぶりの安値となった今年3月15日(18415.08ポイント)以来の低い水準に落ち込んでいる。売買代金は800億1630万香港ドルと低水準が続いた(7日は861億2990万香港ドル)。





中国の行動抑制継続が嫌気される流れ。中国南西部の中核都市、成都市は8日、新型コロナウイルス感染拡大のリスクが収まらないと説明したうえで、市内全域で事実上のロックダウン(都市封鎖)をさらに延長した。ロックダウンは中国各地で実施されている。5年に1度の中国共産党大会が10月16日に北京で開催されるだけに、閉幕するまでコロナ防疫措置が緩和されることはないと悲観された。もっとも、下値は限定的。中国の景気テコ入れ策に対する期待感や、米長期金利の上昇一服が支えとなっている。外国為替市場で、対米ドルの人民元が下げ止まったこともプラス材料だ。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が6.8%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.6%安、製薬会社の翰森製薬集団(3692/HK)が3.6%安と下げが目立った。そのほか、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が3.1%安。筆頭株主のナスパーズが保有する騰訊株の売却を進める——と報じられたことが引き続きネガティブ材料視されている。





セクター別では、石油生産・掘削や石炭などエネルギー関連が安い。上記した中国海洋石油のほか、中国石油天然気(857/HK)が1.9%、中海油田服務(2883/HK)が4.4%、エン鉱能源集団(1171/HK)が2.9%、中国神華能源(1088/HK)が1.9%ずつ下落した。





自動車セクターもさえない。長城汽車(2333/HK)が4.7%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.1%安、比亜迪(1211/HK)と理想汽車(2015/HK)がそろって3.0%安と値を下げた。





半面、発電・電力設備の銘柄群は高い。華能国際電力(902/HK)が6.1%、華潤電力HD(836/HK)が5.2%、中国電力国際発展(2380/HK)が3.4%、ハルビン電気(1133/HK)が5.0%、東方電気(1072/HK)が4.3%ずつ上昇した。





一方、本土市場は5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%安の3235.59ポイントで取引を終了した。半導体株が安い。薬品株、エネルギー株、消費関連株、不動産株、素材株、ゼネコン株なども売られた。半面、発電・電力設備株は高い。銀行・保険株、空運株、軍事関連株も買われた。



亜州リサーチ(株)