21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比5.23ポイント(0.17%)安の3117.18ポイントと反落した。





人民元安の進行が不安視される流れ。米金利高を背景に、外国為替市場で対米ドルのオフショア人民元は節目の7.0人民元を突破し、2020年7月以来の元安水準で推移している。資金流出の不安も高まる状況だ。米連邦準備理事会(FRB)は21日(日本時間22日未明)、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を発表する。FOMCでは、3会合連続で通常3倍の0.75%利上げが決定される見込みだ。中国景気の先行き不安も高まる。アジア開発銀行(ADB)は21日発表した最新の「アジア経済見通し」で、中国の2022年国内総生産(GDP)成長率予想を4月予測時の5.0→3.3%に下方修正した。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国の経済活動正常化や、景気テコ入れ策に対する期待感が相場を下支えしている。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、消費関連の下げが目立つ。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が4.5%安、ホテル業の上海錦江国際酒店発展(600754/SH)が3.8%安、家電の海爾智家(600690/SH)が2.6%安、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が2.1%安、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が1.6%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が1.3%安で引けた。





医薬品株も安い。北京同仁堂(600085/SH)が3.4%、薬明康徳(603259/SH)とショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)がそろって2.9%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.1%ずつ下落した。





ハイテク株もさえない。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.1%安、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が2.1%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が1.9%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が1.5%安と値を下げた。そのほか、素材株なども売られている。





半面、インフラ建設関連株は物色される。上海市北高新(600604/SH)がストップ高、浦東建設(600284/SH)が2.5%高、中国電力建設(601669/SH)が2.1%高、中国中鉄(601390/SH)が1.5%高、上海建工集団(600170/SH)が0.8%高で取引を終えた。投資の特需が期待される。上海市政府は20日、総額1兆8000億人民元(約36兆8000億円)に上る各種インフラ投資計画を発表した。





港湾や物流、海運、空運など運輸関連株もしっかり。上海国際港務集団(600018/SH)が2.6%高、中国外運(601598/SH)が3.2%高、中遠海運HD(601919/SH)が1.6%高、上海吉祥航空(603885/SH)が1.9%高と値を上げた。不動産株、金融株、エネルギー株、公益株も買われている。





一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.68ポイント(0.22%)安の308.52ポイント、深センB株指数が0.58ポイント(0.05%)安の1188.10ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)