週明け26日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比78.13ポイント(0.44%)安の17855.14ポイントと4日続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は23.38ポイント(0.38%)高の6137.78ポイントと4日ぶりに反発している。ハンセン指数は2011年11月以来、約11年ぶりの安値水準に落ち込んだ。売買代金は1043億5440万香港ドルにやや拡大している(23日は808億1130万香港ドル)。





欧米の金利高が嫌気される流れ。米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを継続するとの見方が一段と強まった。米金利は高止まりし、中でも、米政策金利見通しの影響をより受けやすい2年債利回りは26日(日本時間)の取引で、2007年8月以来の高水準を記録している。また、英国では大規模な減税策が打ち出されたことで、財政悪化懸念が浮上し、英長期金利が急上昇した。世界経済が景気後退(リセッション)に向かうと警戒されている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。このところの下落基調を受け、値ごろ感が意識されたほか、中国本土や香港の経済活動正常化期待が相場を下支えしている。ハンセン指数は一時、プラス圏で推移し、本土株指数は反発で取引終了した。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー香港大手の長江実業集団(1113/HK)が8.6%安、金融大手グループのHSBC(5/HK)が7.5%安、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が7.1%安と下げが目立った。英国に本社を置くHSBCに関しては、英国の金融混乱が懸念されている。英国政府が先週、大規模な減税策を打ち出したことで、財政悪化懸念が浮上。英長期金利は急上昇した。英系金融の渣打集団(2888/HK)も7.1%安と急落している。





香港の不動産セクターも安い。上記した長江実業集団のほか、新世界発展(17/HK)が5.2%、九龍倉集団(4/HK)が5.0%、新鴻基地産発展(16/HK)が1.5%ずつ下落した。香港金利は米金融政策の影響を受けるため、米金利高が波及すると警戒されている。





石油生産・掘削や石炭のエネルギー関連も安い。中国海洋石油(883/HK)が5.6%、中国石油天然気(857/HK)が4.9%、中海油田服務(2883/HK)が4.1%、中国中煤能源(1898/HK)が5.7%、中国神華能源(1088/HK)が2.7%ずつ下落した。原油安が逆風。先週末のNY市場では、WTI原油先物が5.7%安と急反落した。





半面、マカオ・カジノは高い。金沙中国(1928/HK)が15.6%、澳門博彩HD(880/HK)が11.6%、永利澳門(1128/HK)が11.1%ずつ上昇した。業績回復の期待が高まる。マカオ政府トップの賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官は24日、中国本土からマカオへの団体旅行について、中国当局が再開を決定したと述べている。





ツアーやチケット販売の旅行関連も急伸。香港中旅国際投資(308/HK)が5.8%高、携程集団(9961/HK)が5.3%高、同程旅行HD(780/HK)が4.2%高と値を上げた。旅客増を見越した買いが入る。中国本土でもコロナ防疫の行動抑制が徐々に緩和されつつあり、国慶節連休(10月1〜7日)の旅行予約が好調に推移していると伝わった。





レストランチェーンや酒造の飲食関連も物色される。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が14.4%、九毛九国際HD(9922/HK)が6.6%、海底撈国際HD(6862/HK)が6.3%、華潤ビールHD(291/HK)が2.4%、青島ビール(168/HK)が1.0%ずつ上昇した。





一方、本土市場は4日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.20%安の3051.23ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。素材株、公益株、金融株、不動産株、海運株、医薬品株、軍事関連株なども売られた。半面、消費関連株は高い。空運株、半導体株も買われた。



亜州リサーチ(株)