27日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比5.17ポイント(0.03%)高の17860.31ポイントと5日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が12.69ポイント(0.21%)高の6150.47ポイントと続伸した。売買代金は975億2860万香港ドルとなっている(26日は1043億5440万香港ドル)。





自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで急ピッチに下落し、足もとで2011年11月以来、約11年ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国の経済活動正常化や、景気テコ入れ策に対する期待感も根強い。中国人民銀行(中央銀行)は27日、リバースレポを通じ満期分との差引で1730億人民元を市中供給した。供給規模は、2月28日以来、約7カ月ぶりの高水準となっている。ただ、指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。景気懸念が投資家心理の重し。中国では、全国工業企業の今年1〜8月利益総額が前年同期比で2.1%減少した。マイナス成長は2カ月連続で、減少率は1〜7月の1.1%から拡大している。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が6.4%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が5.8%高、製薬会社の翰森製薬集団(3692/HK)が4.4%高と上げが目立った。





飲食や旅行、カジノなど「アフターコロナ」関連も高い。上記した海底撈国際のほか、九毛九国際HD(9922/HK)が6.4%、青島ビール(168/HK)が4.6%、中国国際航空(753/HK)が5.8%、同程旅行HD(780/HK)が7.6%、新濠国際発展(200/HK)が9.2%ずつ上昇した。中国、香港、マカオでは、新型コロナウイルス感染の防疫措置が徐々に緩和されつつある。





半面、香港拠点の公益・金融セクターは安い。中電HD(2/HK)が2.3%、電能実業(6/HK)が2.1%、香港中華煤気(3/HK)が1.3%、中銀香港(2388/HK)が2.8%、恒生銀行(11/HK)が1.4%ずつ下落した。急速な金利高による域内景気の冷え込みが警戒されている。米利上げに伴い、通貨を米ドルにペッグしている香港でも、先ごろ基準金利(政策金利)が引き上げられた。米国の利上げペース加速観測が広がっている。





セメントや鉄鋼の素材セクターもさえない。華潤水泥HD(1313/HK)が1.6%安、安徽海螺水泥(914/HK)が1.3%安、中国西部水泥(2233/HK)が1.1%安、中国東方集団HD(581/HK)が3.0%安、鞍鋼(347/HK)が1.9%安で取引を終えた。





一方、本土市場は5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.40%高の3093.86ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、消費関連株、保険・証券株、運輸株、インフラ建設関連株、軍事関連株、素材株、公益株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。銀行株の一角も売られている。



亜州リサーチ(株)