30日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比56.96ポイント(0.33%)高の17222.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が1.83ポイント(0.03%)高の5914.08ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は849億1000万香港ドルとなっている(29日は916億8360万香港ドル)。





中国の景気テコ入れ策に対する期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)は金融支援のスタンスを強めている。人民銀と中国銀行監督管理委員会は29日、一部の住宅ローン金利を段階的に引き下げると連名で発表した。ほか、人民銀はリバースレポ取引を通じ、連日で厚めの資金を市中に供給している。また、ハンセン指数はこのところ急ピッチに下落し、足もとでは11年ぶりの安値水準を切り下げていただけに、値ごろ感も着目された。ただ、上値は重い。欧米の金融引き締め加速が警戒される中、指数は安く推移する場面もみられた。寄り付き直後に公表された9月の中国製造業PMIは50.1で着地。予想(49.7)以上に8月(49.4)から改善している(一方、非製造業PMIは前月の52.6→50.6に低下)。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が9.0%高、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が4.3%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.0%高と上げが目立った。





セクター別では、中国不動産が高い。上記した碧桂園Hのほか、旭輝(884/HK)が11.1%、広州富力地産(2777/HK)が8.1%ずつ上昇した。上述したように、中国当局はこのところ、不動産支援策を矢継ぎ早に打ち出している。





中国金融セクターもしっかり。中国建設銀行(939/HK)が2.9%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.8%高、招商銀行(3968/HK)が1.8%高、中国人民財産保険(2328/HK)が2.6%高、中国人民保険集団(1339/HK)が2.2%高で取引を終えた。





半面、EV(電気自動車)関連は安い。蔚来集団(9866/HK)が7.3%、理想汽車(2015/HK)が4.1%、小鵬汽車(9868/HK)が4.0%、比亜迪(1211/HK)が3.2%ずつ下落した。





一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.55%安の3024.39ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、素材株、医薬品株、運輸株、軍事関連株、インフラ関連株の一角なども売られた。半面、不動産株は高い。金融株、エネルギー株、公益株も買われた。



亜州リサーチ(株)