週明け3日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比143.32ポイント(0.83%)安の17079.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が57.26ポイント(0.97%)安の5856.82ポイントとそろって反落した(ハンセン指数は11年ぶり安値)。売買代金は633億3090万香港ドルに縮小し、今年最低水準にとどまっている(9月30日は849億1000万香港ドル)。





米金融引き締めの加速が懸念される流れ。先週公表された8月の米個人消費支出(PCE)統計では、コア指数の伸びが加速した。インフレ高進を背景に、米連邦準備理事会(FRB)は積極的な利上げを継続するとの見方が一段と強まっている。欧州など主要国でも利上げペースが加速すると予測される中、世界のリセッション(景気後退)も警戒された。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が6.3%安、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が4.3%安、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が3.9%安と下げが目立った。新世界発展については、業績動向が売り材料視されている。同社が発表した通期決算は、純利益が8.5%増にとどまり、売上高は減少した。





セクター別では、中国の金融が安い。上記した中国平安保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が5.9%、中国人民保険集団(1339/HK)が3.5%、海通証券(6837/HK)が7.5%、広発証券(1776/HK)が5.3%、招商銀行(3968/HK)が2.5%、交通銀行(3328/HK)が1.7%ずつ下落した。





香港に拠点を置く金融も売られる。東亜銀行(23/HK)が3.3%安、HSBC(5/HK)が2.2%安、渣打集団(2888/HK)が1.9%安、中銀香港(2388/HK)が1.5%安と値を下げた。





中国発電セクターもさえない。華電国際電力(1071/HK)が3.8%安、中国電力国際発展(2380/HK)が3.2%安、華潤電力HD(836/HK)が2.0%安、龍源電力集団(916/HK)が2.6%安、中国広核電力(1816/HK)が1.2%安で取引を終えた。





半面、中国不動産セクターは高い。合景泰富集団HD(1813/HK)が9.3%、碧桂園HD(2007/HK)が8.8%、雅居楽集団HD(3383/HK)が8.2%、龍湖集団HD(960/HK)が8.0%ずつ上昇した。相次ぐ産業支援の動きが追い風。中国人民銀行(中央銀行)は9月30日、「住宅公共積立金(住房公積金)」制度を利用した個人向け貸出金利について、1軒目の金利を0.15%引き下げると発表した。ほか、不動産業支援のため、少なくとも6000億人民元規模の融資積み増しを金融当局が大手国有銀行に指示したもよう——とも伝わっている。





一方、本土市場は国慶節の連休に伴い、今週いっぱい(3〜7日)休場となる。



亜州リサーチ(株)