週明け7日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比434.77ポイント(2.69%)高の16595.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が153.69ポイント(2.80%)高の5636.21ポイントとそろって続伸した。ハンセン指数は約3週ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1485億9580万香港ドルに縮小した(4日は1886億4520万香港ドル)。





中国経済対策の期待感が相場を押し上げる流れ。取引時間中に公表された10月の貿易統計が弱い内容となる中(ドル建て輸出が予想外のマイナスなど)、当局は景気テコ入れ策を強めるとの見方が広がった。足もとでは、中国景気の悪化を示唆する経済指標発表が相次いでいる。新型コロナウイルス感染拡大や行動抑制の強化を警戒した売りが先行したものの、指数はほどなくプラスに転じ、上げ幅を徐々に拡大している。中国当局は「ゼロコロナ」政策を堅持すると繰り返し述べているが、市場では規制緩和の期待も根強い状況だ。(亜州リサーチ編集部)





「ニューエコノミー」関連銘柄が急伸。ハンセン科技(テック)指数は4.1%高と他の指数をアウトパフォームしている(構成30銘柄のうち上昇27)。個別では、画像処理ソフト中国最大手の商湯集団(20/HK)が35.3%高、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(1347/HK)が16.9%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が11.0%高と上げが目立った。華虹半導体については、A株上場計画の進ちょくも材料視される。同社は4日引け後、上海のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」に上場する計画について、上海証券取引所が申請を受理したと報告した。





海運・港湾セクターも物色される。中遠海運HD(1919/HK)が6.4%高、東方海外(316/HK)が5.9%高、太平洋航運集団(2343/HK)が5.4%高、招商局港口HD(144/HK)が4.2%高、中遠海運港口(1199/HK)が3.8%高で引けた。10月貿易統計は下振れたが、今後の回復が期待されている。習近平・国家主席は4日、中国国際輸入博覧会(CIIE)の開会式で、「中国は引き続き市場開放を進め、全ての国と協力していく」とビデオ演説した。





中国不動産セクターも高い。旭輝(884/HK)が15.8%、合景泰富地産(1813/HK)が12.5%、碧桂園HD(2007/HK)が11.0%、雅居楽集団HD(3383/HK)が9.3%ずつ上昇した。





非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターもしっかり。中国アルミ(2600/HK)が8.3%高、江西銅業(358/HK)が6.0%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が13.4%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が7.7%高、北京金隅集団(2009/HK)が6.0%高、華潤水泥HD(1313/HK)が4.0%高と値を上げた。





そのほか、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が10.3%高。同社は6日、同業の招金鉱業(1818/HK)のH株6億5407万株(発行済み株式総数の20%)を取得すると発表した。招金鉱業株も9.6%上昇している。





一方、本土市場も続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.23%高の3077.82ポイントで取引を終了した。資源・素材株が高い。公益株、不動産株、保険株、海運株、食品・酒造株の一角なども買われた。半面、ハイテク株は安い。自動車株、証券株、軍事関連株、医薬品株の一角も売られた。



亜州リサーチ(株)