8日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比38.60ポイント(0.23%)安の16557.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が33.60ポイント(0.60%)安の5602.61ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は1047億2930万香港ドルに縮小している(7日は1485億9580万香港ドル)。





中国経済活動の停滞が改めて不安視される流れ。国内で新型コロナウイルスの新規感染数が約半年ぶりの高水準で推移する中、複数エリアで行動抑制が強化されている。また、あす公表される10月の中国物価統計や、8日(現地時間)の米中間選挙も気がかり材料として意識された。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感などが引き続き支えとなった。「足もとの経済指標下振れを受け、当局は景気テコ入れ策を強める」との見方が広がっている。(亜州リサーチ編集部)





「ニューエコノミー」関連銘柄が急落。ハンセン科技(テック)指数は1.6%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が9.0%安、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が6.6%安、EVメーカーの理想汽車(2015/HK)が6.4%安と下げが目立っている。





飲食関連の銘柄群もさえない。海底撈国際HD(6862/HK)と海倫司国際HD(9869/HK)がそろって2.7%安、百勝中国HD(9987/HK)が2.1%安と値を下げた。





中国不動産セクターも総じて安い。広州富力地産(2777/HK)が3.2%、中国金茂HD(817/HK)が2.4%、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.0%、華潤置地(1109/HK)が1.8%ずつ下落した。





半面、香港に拠点を置く不動産や金融、電力は物色される。恒隆地産(101/HK)が2.5%高、九龍倉集団(4/HK)が2.0%高、渣打集団(2888/HK)が2.6%高、中電HD(2/HK)が1.6%高で取引を終えた。香港域内のリオープン(経済再開)が期待される。香港政府は、一定条件のもと団体ツアー参加者の検疫を緩和すると発表した。他の規制も段階的に解除されるとの見方も一部で広がっている。





マカオのカジノ関連もしっかり。永利澳門(1128/HK)と金沙中国(1928/HK)がそろって3.6%、銀河娯楽集団(27/HK)が2.7%、澳門博彩HD(880/HK)が2.6%ずつ上昇した。





一方、本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%安の3064.49ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。医薬品株、半導体株、エネルギー株、素材株、公益株、金融株、海運株、インフラ関連株なども売られた。



亜州リサーチ(株)