9日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比16.33ポイント(0.53%)安の3048.17ポイントと続落した。





新型コロナウイルスの新規感染増が懸念される流れ。経済活動が停滞すると不安視された。国家衛生健康委員会の最新発表(9日付)によると、8日に新たに確認された感染者は有症・無症状あわせ8335人となり、前日の7691人から644人増加。4月30日以来の高水準となった。当局は新型コロナ感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を堅持しているだけに、行動抑制などの防疫措置が各地で強化されている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感が根強い中、指数はプラス圏で推移する場面もあった。





寄り付き直後に公表された10月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス2.1%となり、上昇率は市場予想(2.4%)以上に前月実績(2.8%)から鈍化した。一方、生産者物価指数(PPI)はマイナス1.3%。市場予想(マイナス1.5%)ほどではなかったが、前月実績(プラス0.9%)からマイナスに転じている。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、エネルギー関連の下げが目立つ。陝西煤業(601225/SH)が3.4%安、中国神華能源(601088/SH)が1.7%安、中海油田服務(601808/SH)が1.6%安、中海油能源発展(600968/SH)が1.3%安で引けた。





酒造や食品、自動車、小売など消費関連株も安い。青島ビール(600600/SH)が2.3%、貴州茅台酒(600519/SH)が1.7%、仏山市海天調味食品(603288/SH)が2.2%、広州汽車集団(601238/SH)が1.7%、中国旅遊集団中免(601888/SH)が1.2%ずつ下落した。ハイテク株、公益株、インフラ関連株、保険・証券株なども売られている。





半面、不動産株は急伸。新城控股集団(601155/SH)がストップ(10.0%)高、金地集団(600383/SH)が6.9%高で取引を終えた。産業支援の動きを材料視。不動産など民営企業の起債支援のため、中国当局は金調達をサポートする——などと伝わった。また、不動産企業の10月資金調達額は、年初来で初のプラス成長。資金繰り不安も薄らいだ。このほか銀行株、医薬品株、素材株も買われている。





一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.60ポイント(0.21%)高の290.75ポイント、深センB株指数が2.20ポイント(0.20%)高の1116.92ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)