9日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比198.79ポイント(1.20%)安の16358.52ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が67.85ポイント(1.21%)安の5534.76ポイントとそろって続落した。売買代金は1112億9670万香港ドルとなっている(8日は1047億2930万香港ドル)。





中国経済活動停滞の警戒感が継続する流れ。国内で新型コロナウイルスの新規感染数は、連日で半年ぶりの高水準を切り上げている。当局は新型コロナ感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を堅持しているだけに、行動抑制などの防疫措置が各地で強化された。中国経済対策の期待感などで買われる場面がみられたものの、上値は重く、指数は中盤から下げ幅を広げている。





寄り付き直後に公表された10月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス2.1%となり、上昇率は市場予想(2.4%)以上に前月実績(2.8%)から鈍化した。一方、生産者物価指数(PPI)はマイナス1.3%。市場予想(マイナス1.5%)ほどではなかったが、前月実績(プラス0.9%)からマイナスに転じている。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.0%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が4.7%安、電池・自動車メーカーの比亜迪(1211/HK)が4.6%安と下げが目立った。自動車に関しては、販売縮小の懸念が浮上している。業界団体の調査によれば、10月の乗用車小売台数は前月比でマイナスに転じた。





カジノや旅行代理店のレジャー関連も安い。澳門博彩HD(880/HK)が3.2%、金沙中国(1928/HK)が2.8%、同程旅行HD(780/HK)が2.7%、携程集団(9961/HK)が2.0%ずつ下落した。





医薬品・医療機器関連セクターもさえない。上記した薬明生物技術のほか、康希諾生物(6185/HK)が5.3%安、中国神威薬業集団(2877/HK)が2.8%安、微創医療科学(853/HK)が7.4%安、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が6.9%安で引けた。





半面、中国不動産セクターは高い。旭輝(884/HK)が28.6%、碧桂園HD(2007/HK)が13.9%、広州富力地産(2777/HK)が12.4%、合景泰富地産(1813/HK)が11.3%ずつ上昇した。産業支援の動きを材料視。不動産など民営企業の起債支援のため、中国当局は金調達をサポートする——などと伝わった。また、不動産企業の10月資金調達額は、年初来で初のプラス成長。資金繰り不安も薄らいだ。





一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.53%安の3048.17ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。消費関連株、ハイテク株、公益株、インフラ関連株、保険・証券株なども売られた。半面、不動産株は高い。銀行株、医薬品株、素材株も買われた。



亜州リサーチ(株)