週明け21日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比336.63ポイント(1.87%)安の17655.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が123.50ポイント(2.02%)安の6001.90ポイントとそろって4日続落した。売買代金は1102億9460万香港ドルに縮小している(18日は1395億4750万香港ドル)。





投資家の慎重スタンスが持続する流れ。中国の新型コロナウイルス感染数は連日で2万人を超え、北京市では約半年ぶりに感染者の死亡が報告された。北京市はコロナ防疫措置を強化し、一部地区で店内飲食を禁止している。共産党機関紙「人民日報」は連日で、「ゼロコロナ」政策の堅持を強調。早期のリオープン(経済活動の再開)期待も後退している。人民元安の進行も警戒。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元安方向へと設定した。米金融引き締めが長期化するとの観測が流れる中、外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が元安で推移している。銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」の11月分が寄り付き前に公表された。住宅ローン金利の指標となる5年物は4.30%、実質的な政策金利となる1年物は3.65%と予想通りそれぞれ前月から据え置かれている。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、リオープン銘柄の下げが目立つ。マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が7.7%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が7.1%安、ビールメーカー大手の百威亜太HD(1876/HK)が6.3%安で引けた。





業種別では、飲食関連が急落。上記した海底撈国際や百威亜太のほか、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が6.6%安、九毛九国際HD(9922/HK)が4.9%安、海倫司国際HD(9869/HK)が3.8%安、華潤ビールHD(291/HK)が3.7%安、青島ビール(168/HK)が3.5%安と値を下げた。





マカオ・カジノも安い。前記した金沙中国のほか、澳門博彩HD(880/HK)が8.0%、美高梅中国HD(2282/HK)が7.2%、永利澳門(1128/HK)が5.9%ずつ下落した。





旅行関連もさえない。中国南方航空(1055/HK)が4.6%安、中国国際航空(753/HK)が3.6%安、海南美蘭国際空港(357/HK)が5.9%安、北京首都国際機場(694/HK)が2.4%安、同程旅行HD(780/HK)が4.5%安、携程集団(9961/HK)が2.0%安で取引を終えた。





半面、発電や重電の電力セクターはしっかり。華電国際電力(1071/HK)が5.1%高、華能国際電力(902/HK)が2.7%高、中国電力国際発展(2380/HK)が2.2%高、東方電気(1072/HK)が7.9%高、ハルビン電気(1133/HK)が2.2%高と値を上げた。





一方、本土市場も4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%安の3085.04ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。不動産株、エネルギー株、金融株、空運株なども売られた。半面、発電・電力設備株は高い。医薬品株、自動車株、半導体株、素材株、軍事関連株も買われた。



亜州リサーチ(株)