週明け28日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比275.64ポイント(1.57%)安の17297.94ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が98.72ポイント(1.65%)安の5872.38ポイントとそろって続落した。売買代金は1182億8690万香港ドルにやや拡大している(25日は947億9830万香港ドル)。





投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。新型コロナウイルス感染の防疫措置を巡り、首都・北京や商都・上海などで抗議活動が広がっている。当局は新型コロナの感染拡大を封じ込める「ゼロコロナ」政策を堅持。足もとでは新規感染数が急増し、複数エリアでロックダウン(都市封鎖)などの行動抑制が実施されている。中国経済の先行きも不安視。全国工業企業の利益総額は今年1〜10月、前年同期比3.0%減の6兆9768億2000万人民元(約135兆円)に縮小した。マイナス成長は4カ月連続で、減少率は1〜9月の2.3%から拡大している。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。碧桂園服務HD(6098/HK)が10.8%安、碧桂園HD(2007/HK)が5.8%安、龍湖集団HD(960/HK)が5.0%安で引けた。





中国金融セクターも安い。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が3.5%、招商銀行(3968/HK)が3.4%、中国平安保険(2318/HK)が4.6%、中国人寿保険(2628/HK)が4.1%ずつ下落した。





教育サービスの銘柄群も急落。中国宇華教育集団(6169/HK)が6.7%安、新東方在線科技HD(1797/HK)が6.3%安、民生教育集団(1569/HK)が4.7%安、中国教育集団HD(839/HK)が3.6%安と値を下げた。





石炭・石油セクターもさえない。中国中煤能源(1898/HK)とエン鉱能源集団(1171/HK)がそろって3.8%安、中国神華能源(1088/HK)が2.8%安、中国海洋石油(883/HK)が1.8%安、中国石油天然気(857/HK)が1.7%安で取引を終えた。





半面、マカオのカジノ銘柄は高い。永利澳門(1128/HK)が15.1%、美高梅中国HD(2282/HK)が13.1%、金沙中国(1928/HK)が8.4%、澳門博彩HD(880/HK)が7.0%ずつ上昇した。カジノ免許更新で買い安心感が広がる。マカオ政府は26日、来年からの次期カジノ事業ライセンスについて、既存6社に付与することが内定したと発表した。





レストランチェーンや酒造の銘柄群も物色される。海倫司国際HD(9869/HK)が8.9%高、海底撈国際HD(6862/HK)が6.8%高、九毛九国際HD(9922/HK)が6.0%高、華潤ビールHD(291/HK)が4.6%高、百威亜太HD(1876/HK)が2.5%高と値を上げた。





一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.75%安の3078.55ポイントで取引を終了した。金融株が下げを主導。エネルギー株、ITハイテク株、医薬品株、素材株、不動産株なども売られた。半面、発電株は高い。空運株、メディア関連株、小売株、食品・酒造株も買われた。



亜州リサーチ(株)