29日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比906.74ポイント(5.24%)高の18204.68ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が364.34ポイント(6.20%)高の6236.72ポイントとそろって3日ぶりに急反発した。売買代金は1667億5670万香港ドルに拡大している(28日は1182億8690万香港ドル)。





中国経済対策の動きが改めて材料視される流れ。足もとでは、不動産デベロッパーの資金繰り支援策が相次いでいる。中国証券監督管理委員会は28日、不動産企業のエクイティファイナンス再開など5項目の新措置を発表した。新型コロナウイルス感染の防疫態勢を巡る懸念もやや後退。コロナ政策に抵抗して週末拡大した抗議活動については、ひとまず沈静化の方向に向かっている。共産党機関紙の人民日報は、「ゼロコロナ」政策の重要性を強調しながらも、「行き過ぎた行動抑制があってはならない」との文章を掲載した。市場では、当局が何らかの緩和(調整)に動くとの思惑も浮上している。指数は引けにかけて一段高となった。(亜州リサーチ編集部)





本土不動産が主導し、ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面高(73銘柄のうち上昇72)。個別では、碧桂園服務HD(6098/HK)が13.7%高、龍湖集団HD(960/HK)が11.3%高、華潤置地(1109/HK)が7.7%高と上げが目立った。





ツアー会社や空港、カジノ、映画などレジャー関連も急伸。携程集団(9961/HK)が10.9%高、同程旅行HD(780/HK)が6.5%高、海南美蘭国際空港(357/HK)が8.9%高、北京首都国際機場(694/HK)が6.1%高、新濠国際発展(200/HK)が13.8%高、永利澳門(1128/HK)が12.7%高、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が8.8%高、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が6.0%高で取引を終えた。





レストランチェーンや酒造など飲食関連も高い。海倫司国際HD(9869/HK)が18.4%、九毛九国際HD(9922/HK)が14.1%、海底撈国際HD(6862/HK)が12.0%、華潤ビールHD(291/HK)が6.8%、青島ビール(168/HK)が5.3%ずつ上昇した。





中国自動車セクターも買われる。理想汽車(2015/HK)が12.9%高、長城汽車(2333/HK)が10.6%高、吉利汽車HD(175/HK)が6.1%高、小鵬汽車(9868/HK)が5.5%高、で引けた。





「ニューエコノミー」関連銘柄も物色される。ハンセン科技(テック)指数は7.7%高。組み入れウエート上位の「ATMX」銘柄では、阿里巴巴集団HD(Alibaba:9988/HK)が9.1%高、騰訊HD(Tencent:700/HK)が5.9%高、美団(Meituan:3690/HK)が11.5%高、小米集団(Xiaomi:1810/HK)が6.7%高と値を上げている。





そのほか、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が9.7%高。中間決算の黒字転換が株価を支えている。



本土市場も急反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.31%高の3149.75ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。消費関連株、金融株、医薬品株、素材株、インフラ関連株、ハイテク株、運輸株なども買われた。



亜州リサーチ(株)