11月30日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比392.55ポイント(2.16%)高の18597.23ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が137.72ポイント(2.21%)高の6374.44ポイントとそろって続伸した。ハンセン指数は約2カ月ぶりの高値水準を回復している。売買代金は2220億8860万香港ドルに拡大した(29日は1667億5670万香港ドル)。





リオープン(経済再開)の期待が相場を支える流れ。中国の新型コロナウイルス感染防疫措置を巡っては、徐々に緩和されるとの思惑が広がっている。中国の関係部局が29日開いた会見では、感染拡大を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策見直しについての言及はなかったが、無秩序な防疫措置は是正する必要があり、措置の微調整は続けると強調された。iPhone工場などがある河南省省都の鄭州市では、行動制限が30日に解除されている。中国景気の先行き不安がくすぶる中、指数は安く推移する場面がみられたものの、徐々に上げ幅を広げた。寄り付き直後に公表された11月の中国製造業PMIは48.0となり、予想(49.0)以上に前月(49.2)から下降している。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が15.5%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が10.9%高、不動産開発香港大手の恒隆地産(101/HK)が6.8%高と上げが目立った。





セクター別では、自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が9.1%、理想汽車(2015/HK)が8.9%、東風汽車集団(489/HK)が5.3%、広州汽車集団(2238/HK)が4.9%ずつ上昇した。





レストランチェーンなど飲食関連も急伸。上述した海底撈国際のほか、海倫司国際HD(9869/HK)が22.2%高、奈雪的茶HD(2150/HK)が17.1%高、九毛九国際HD(9922/HK)が12.3%高、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が10.9%高と値を上げた。





エアラインや空港、ツアー会社、カジノなどレジャー関連も物色される。中国南方航空(1055/HK)が5.0%高、中国国際航空(753/HK)が4.2%高、海南美蘭国際空港(357/HK)が8.8%高、北京首都国際機場(694/HK)が7.0%高、同程旅行HD(780/HK)が8.6%高、携程集団(9961/HK)が3.4%高、金沙中国(1928/HK)が5.6%高、永利澳門(1128/HK)が5.3%高で取引を終えた。





半面、中国不動産セクターはさえない。雅居楽集団HD(3383/HK)が3.1%、万科企業(2202/HK)が3.0%、碧桂園HD(2007/HK)が1.3%ずつ下落した。不動産デベロッパーの資金繰り支援策が相次ぎ、前日は急伸。この日は、戻り売りに押された。



一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%高の3151.34ポイントで取引を終了した。自動車株が高い。エネルギー株、メディア関連株、運輸株、保険株なども買われた。半面、不動産株は安い。半導体株、医薬品株、銀行株も売られた。



亜州リサーチ(株)