2日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比61.09ポイント(0.33%)安の18675.35ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が16.16ポイント(0.25%)安の6368.74ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は1427億7510万香港ドルに縮小している(1日は1985億6330万香港ドル)。





売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに上昇し、足もとでは約2カ月ぶりの高値水準を切り上げていた。また、11月の米雇用統計発表を控え(日本時間午後10時30分〜)、結果を見極めたいとするスタンスも漂っている。雇用情勢は金利政策に影響するためだ。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国のリオープン(経済再開)に対する期待が続いている。政府のコロナ政策を担当する孫春蘭・副首相は「動態清零」(ゼロコロナ)という言葉を使わず、「中国のコロナ政策は新段階に入った」と述べた。また、国内の新規感染者数は減少しつつあり、広州市や重慶市など主要都市で、コロナ規制の一部が緩和されている。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。碧桂園服務HD(6098/HK)が4.5%安、龍湖集団HD(960/HK)が4.3%安、碧桂園HD(2007/HK)が4.0%安で引けた。





海運セクターも安い。海豊国際HD(1308/HK)が4.8%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.3%、太平洋航運集団(2343/HK)が4.2%、東方海外(316/HK)が3.7%ずつ下落した。中国の専門紙は2日、中国のコンテナ海運市況が悪い方向に様変わりしている——などと報じている。





石炭と天然ガスの銘柄群もさえない。エン鉱能源集団(1171/HK)が5.2%安、中国中煤能源(1898/HK)が4.5%安、中国神華能源(1088/HK)が3.6%安、昆侖能源(135/HK)が5.1%安、中国燃気HD(384/HK)が2.6%安、華潤燃気HD(1193/HK)が2.2%安と値を下げた。





半面、「ニューエコノミー」関連銘柄はしっかり。ハンセン科技(テック)指数は1.0%逆行高した。中でも医療関連が急伸。医療アプリの平安健康医療科技(1833/HK)が15.4%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が9.7%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が9.3%高と値を上げた。





カジノや映画のレジャー関連も高い。永利澳門(1128/HK)が4.3%、美高梅中国HD(2282/HK)が4.0%、新濠国際発展(200/HK)が3.8%、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が14.6%、猫眼娯楽(1896/HK)が4.6%ずつ上昇した。





一方、本土市場も4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%安の3156.14ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。自動車株、金融株、エネルギー株、素材株、公益株、運輸株、医薬品株なども売られた。半面、農業関連の銘柄群は高い。半導体株やメディア関連株の一角も買われた。



亜州リサーチ(株)