16日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比335.96ポイント(1.72%)安の19203.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が77.39ポイント(1.18%)安の6482.47ポイントとそろって反落。ハンセン指数は昨年12月21日以来の大引ベース安値水準を切り下げた。売買代金は1113億5350万香港ドルとなっている(15日は1080億5600万香港ドル)。





投資家のリスク回避スタンスが再び強まる流れ。スイス金融大手に経営不安が浮上し、いったん落ち着きつつあった米銀の信用不安も蒸し返された。金融システムの不安定化で、世界景気が冷やされると危惧されている。原油相場の下落基調もマイナス。昨夜のWTI原油先物は5.2%安と3日続落し、およそ1年3カ月ぶりの安値に落ち込んだ。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が6.4%安、生命保険のAIAグループ(1299/HK)が5.1%安、石油生産大手の中国海洋石油(883/HK)が4.9%安と下げが目立った。百度集団は16日、人工知能(AI)チャットボット「文心一言(ERNIE Bot)」の発表会を開催。創業者で董事長兼CEO(最高経営責任者)の李彦宏氏は文心一言について、現時点で「完璧であるとは言えない」と述べている。同社株は後場途中から下げ幅を急速に広げた。





セクター別では、英国や香港に拠点を置く金融が安い。上記したAIAのほか、保誠(プルーデンシャル:2378/HK)が7.2%、渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が5.4%、中銀香港(2388/HK)が3.9%、HSBC(5/HK)が2.4%ずつ下落した。





エネルギー関連セクターも急落。前記した中国海洋石油のほか、中海油田服務(2883/HK)と中国石油天然気(857/HK)がそろって3.9%安、エン鉱能源集団(1171/HK)が4.8%安、中国中煤能源(1898/HK)が4.1%安、中国神華能源(1088/HK)が3.3%安で引けた。





非鉄セクターもさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が9.0%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が6.2%安、中国アルミ(2600/HK)が5.2%安、江西銅業(358/HK)が4.2%安と値を下げた。





半面、医療・医薬セクターの一角はしっかり。阿里健康信息技術(241/HK)が3.9%高、京東健康(6618/HK)が2.7%高、平安健康医療科技(1833/HK)が1.5%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が1.2%高、中国生物製薬(1177/HK)が0.7%高と上昇した。





一方、本土市場も反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.12%安の3226.89ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。素材株、軍事関連株、ハイテク株、インフラ関連株、運輸株、不動産株、公益株、自動車株、保険・証券株なども売られた。半面、銀行株は高い。食品・酒造株の一角も買われた。



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