9日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比37.33ポイント(1.10%)安の3357.67ポイントと反落した。





中国内需の弱さが懸念される流れ。取引時間中に公表された4月の貿易統計では、人民元建て輸入が0.8%減少し、3月の6.1%増からマイナス成長に転落した。輸出の伸びは、3月の23.4%から4月の16.8%に縮小している。また、上海総合指数は前日に急反発し、約10カ月ぶりの高値水準を回復しただけに、売り圧力も意識された。ただ、下値は限定的。直近の経済指標が総じて低迷する中、当局は経済対策を強めるとの期待感が続いている。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、半導体関連の下げが目立つ。聯創光電科技(600363/SH)が4.8%安、

嘉興斯達半導体(603290/SH)が3.6%安、無錫新潔能(605111/SH)が3.2%安、鼎信通訊(603421/SH)が2.8%安で引けた。ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」の主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は2.2%下落し、他の主要指数をアンダーパフォームしている。





医薬品株も安い。人福医薬集団(600079/SH)が2.7%、北京同仁堂(600085/SH)と上海医薬集団(601607/SH)がそろって2.6%、薬明康徳(603259/SH)が1.8%ずつ下落した。エネルギー株、消費関連株、素材株、発電株なども売られている。





半面、証券株は高い。中国銀河証券(601881/SH)が9.3%、中国光大証券(601788/SH)が5.0%、国聯証券(601456/SH)が1.5%ずつ上昇した。不動産株、銀行株の一角も買われている。





一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.98ポイント(0.34%)安の291.92ポイント、深センB株指数が3.50ポイント(0.29%)安の1188.24ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)