8日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比4.90ポイント(0.16%)安の3052.37ポイントと小幅に続落した。





指標発表が気がかり材料として意識される流れ。中国ではあす9日、10月物価統計が公表される予定だ。関係者の間からは、デフレが進み、景気懸念を示唆する内容となる可能性が指摘されている。足元では、官民が公表した景況感指数がそろって悪化。前日に公表された輸出入統計は、強弱感の分かれる内容だった。もっとも、下値は限定されている。中国経済対策の効果が期待されている。国際通貨基金(IMF)は7日、中国政府が1兆人民元(約20兆5000億円)規模の国債増発を決定したことなどを受け、中国経済の成長見通しを2023年は5.0→5.4%、24年は4.2→4.6%にそれぞれ上方修正している。指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、素材の下げが目立つ。化学品の万華化学集団(600309/SH)が4.4%安、セメントンの華新水泥(600801/SH)が1.8%安、非鉄の洛陽モリブデン(603993/SH)が1.7%安、鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が1.0%安で引けた。





エネルギー関連株もさえない。中海油田服務(601808/SH)が2.7%、エン鉱能源(600188/SH)が1.0%ずつ下落した。原油安が逆風。昨夜のNY市場では、WTI原油先物が4.3%安と急反落し、約3カ月半ぶりの安値を一時付けた。ほか、タンカーの中遠海運能源運輸(600026/SH)が3.1%安、招商局能源運輸(601872/SH)が1.4%安と値を下げている。金融株、インフラ関連株、公益株、消費関連株なども売られた。





半面、医薬株は物色される。河南太龍薬業(600222/SH)がストップ(10.0%)高、亜宝薬業(600351/SH)が5.4%高、人福医薬集団(600079/SH)が2.6%高、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が1.8%高で取引を終えた。不動産株、メディア・娯楽株も買われている。





外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.49ポイント(0.21%)安の233.55ポイント、深センB株指数が1.54ポイント(0.14%)安の1072.16ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)