8日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比101.70ポイント(0.58%)安の17568.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が47.19ポイント(0.78%)安の6039.91ポイントとそろって続落した。売買代金は941億4610万香港ドルとなっている(7日は896億2900万香港ドル)。





投資家の慎重スタンスが継続する流れ。中国ではあす9日、10月物価統計が公表される予定だ。関係者の間からは、デフレが進み、景気後退を示唆する内容となる可能性が指摘されている。足元では、官民が公表した景況感指数がそろって悪化。前日に公表された輸出入統計は、強弱感の分かれる内容だった。ただ、下値は限定されている。米金利が再び低下基調を強める中、指数はプラス圏で推移する場面もあった。インフレ懸念の後退を受け、昨夜の米債券市場では米10年債利回りが10月11日以来の水準に急低下している。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が5.4%安、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)が3.9%安、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が2.6%安と下げが目立った。平安保険については、複数メディアが8日、中国当局が経営難の碧桂園HD(2007/HK)を救済するため、中国平安保険に支配株主となるよう求めた――などと報じたことも不安視されている。





セクター別では、非鉄が安い。上記した中国宏橋集団のほか、江西銅業(358/HK)が5.7%、中国アルミ(2600/HK)が2.9%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.8%ずつ下落した。





自動車セクターも急落。小鵬汽車(9868/HK)が7.4%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)と理想汽車(2015/HK)がそろって4.2%安、蔚来集団(9866/HK)が2.4%安で引けた。





半面、中国不動産セクターは急伸。融創中国HD(1918/HK)が30.0%、中国恒大集団(3333/HK)が28.2%、旭輝(884/HK)が18.4%、碧桂園HD(2007/HK)が12.2%ずつ上昇した。産業支援の動きが期待される。中国の金融部門は7日午後、一部の不動産デベロッパーを招集して会議を開催し、業界の資金状況や資金調達ニーズを確認した。





一方、本土市場も続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%安の3052.37ポイントで取引を終了した。素材株が安い。エネルギー株、金融株、インフラ関連株、公益株、消費関連株なども売られた。半面、医薬株は高い。不動産株、メディア・娯楽株も買われた。



亜州リサーチ(株)