9日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比0.91ポイント(0.03%)高の3053.28ポイントと3日ぶりに小反発した。





中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。足元で公表された経済指標が景気の弱さを示す内容となる中、当局は景気支援策を強めるとの見方が広がった。寄り付き直後に公表された10月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.2%。市場予想(マイナス0.1%)と前月実績(横ばい)を下回っている。一方、生産者物価指数(PPI)はマイナス2.6%。下落率は市場予想(マイナス2.7%)ほどではないが、前月実績(マイナス2.5%)から拡大している。また、米中関係の改善期待が高まっていることもプラス。今月15〜17日に米サンフランシスコで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、中国の習近平・国家主席とバイデン米大統領は、首脳会談する見込みだ。もっとも、中国経済の鈍化懸念が払しょくされたわけではなく、指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、石炭株の上げが目立つ。エン鉱能源(600188/SH)が5.5%高、中国中煤能源(601898/SH)が3.9%高、中国神華能源(601088/SH)が3.2%高、陝西煤業(601225/SH)が2.6%高で取引を終えた。





銀行株もしっかり。中国建設銀行(601939/SH)が1.9%、中国銀行(601988/SH)が1.8%、中国工商銀行(601398/SH)が1.5%、中国民生銀行(600016/SH)が1.1%ずつ上昇している。公益株、インフラ建設関連株、素材株、運輸株なども買われた。





半面、医薬株は下げが目立つ。河南太龍薬業(600222/SH)がストップ(10.0)%安、薬明康徳(603259/SH)が2.0%安、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が1.8%安、人福医薬集団(600079/SH)が1.6%安で取引を終えた。消費関連株、ハイテク株、不動産株、軍事関連株も売られている。





外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.58ポイント(1.53%)安の229.97ポイント、深センB株指数が2.63ポイント(0.24%)安の1069.54ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)