9日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比57.17ポイント(0.33%)安の17511.29ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が9.65ポイント(0.16%)安の6030.26ポイントとそろって3日続落した。売買代金は753億1980万香港ドルに縮小している(8日は941億4610万香港ドル)。





中国景気の後退が懸念される流れ。足元で公表された経済指標は、中国経済の弱さを示す内容が多く見られている。寄り付き直後に発表された10月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.2%。市場予想(マイナス0.1%)と前月実績(横ばい)を下回っている。一方、生産者物価指数(PPI)はマイナス2.6%。下落率は市場予想(マイナス2.7%)ほどではないが、前月実績(マイナス2.5%)から拡大した。先ごろ報告された10月の貿易統計は、輸入がプラス成長を回復したものの、輸出は減少が続いている。また、官民が公表した10月の景況感指数はそろって悪化した。ただ、下値は限定的。当局は景気対策を強めるとの見方もあり、指数はプラス圏に浮上する場面もあった。また、昨夜の米債券市場で米10年債利回りが一段と低下したことも好感されている。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、不動産関連の下げが目立つ。管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が7.6%安、同業の華潤万象生活(1209/HK)が5.7%安、デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が5.4%安で引けた。前日は支援策の期待感で急騰していたが、反動売りに押されている。





レストランチェーンなど外食関連も安い。海倫司国際HD(9869/HK)が6.3%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が5.2%、九毛九国際HD(9922/HK)が3.8%、海底撈国際HD(6862/HK)が2.0%ずつ下落した。





医薬セクターもさえない。四環医薬HD集団(460/HK)が4.4%安、山東新華製薬(719/HK)が3.8%安、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.6%安、百済神州(6160/HK)が2.3%安で取引を終えた。





半面、「ニューエコノミー」関連銘柄の一角は物色される。ハンセン科技(テック)指数は0.1%高と小幅ながら逆行高した。個別では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が3.8%高、スマートフォン中国大手の小米集団(1810/HK)が2.4%高、オンラインゲーム中国大手の網易(9999/HK)が1.7%高と値を上げている。





一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%高の3053.28ポイントで取引を終了した。石炭株が高い。銀行株、公益株、インフラ建設関連株、素材株、運輸株なども買われた。半面、医薬株は安い。消費関連株、ハイテク株、不動産株、軍事関連株も売られた。



亜州リサーチ(株)