10日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比308.03ポイント(1.76%)安の17203.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が129.44ポイント(2.15%)安の5900.82ポイントとそろって4日続落した。売買代金は750億9100万香港ドルに縮小している(9日は753億1980万香港ドル)。





前日の米株安が重し。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が追加利上げに言及したことで、金融引き締めの長期化懸念が浮上。米長期金利の上昇も逆風となった。また、来週の重要イベントを前に手控えムードも強い。中国では15日に10月の経済指標(小売売上高など)が発表される予定。このほか、米中首脳会談が15日にも実施される見込みと報じられている。さらに来週は、騰訊HD(700/HK)や阿里巴巴集団HD(9988/HK)などテック大手が決算発表を予定している。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、ファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.8%安と大きく下落。同社が前日引け後に発表した7〜9月期決算は自社予想とほぼ一致したものの、市場では10〜12月期の粗利益率ガイダンスが弱い内容だったと受け止められた。ほか中国平安保険(2318/HK)が2.2%安と4日続落。流動性懸念に直面する不動産デベロッパー、碧桂園HD(2007/HK)の買収観測を否定したものの、株価の下落に歯止めがかかっていない。





他の個別銘柄では、華虹半導体(1347/HK)が15.8%下落。SMICと同様に、10〜12月期の業績ガイダンスの弱い内容が嫌気された。





セクター別では、マカオのカジノが軟調。永利澳門(1128/HK)が12.8%安と急落したほか、銀河娯楽集団(27/HK)が6.5%安、金沙中国(1928/HK)が3.5%安で取引を終えた。永利澳門が10日発表した7〜9月期決算は赤字が継続している。





半面、華潤電力HD(836/HK)が3.4%の逆行高。上場記念配の実施を発表したことが材料視された。ほか中国神華能源(1088/HK)が0.6%高で引けるなど、石炭株が買われた。





本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.47%安の3038.97ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。自動車株、金融株、半導体株なども売られている。半面、家電株は高い。医薬株、エネルギー株も買われた。



亜州リサーチ(株)