16日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比246.18ポイント(1.36%)安の17832.82ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が87.52ポイント(1.41%)安の6116.70ポイントとそろって反落した。売買代金は1151億9960万香港ドルに縮小している(15日は1349億4900万香港ドル)。





売り圧力が意識される流れ。前日のハンセン指数は3.9%高と急伸し、終値で10月12日以来、節目の18000ポイントを約1カ月ぶりに回復した。また、中国の経済指標発表や米中首脳会談など重要スケジュールを消化した後とあって、「いったん材料は出尽くした」との見方も一部に広がっている。首脳会談については、米ホワイトハウスが15日(日本時間16日午前)、「バイデン大統領と中国の習近平・国家主席は、幅広い問題を率直で建設的に協議した」と報告。ただ、バイデン大統領は記者会見で、習氏を「独裁者」と呼ぶなど不協和音も漂っている。指数は小高くスタートしたものの、程なくマイナスに転じ、下げ幅を徐々に広げた。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、スマートフォン中国大手の小米集団(1810/HK)が6.5%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が6.0%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)5.8%安と下げが目立った。主力の金融や不動産も下落している。





セクター別では、半導体が安い。華虹半導体(1347/HK)が4.7%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.0%、晶門半導体(2878/HK)が2.9%、中芯国際集成電路製造(981/HK)が2.2%ずつ値を下げた。





酒造や家電、スポーツ用品の消費セクターもさえない。華潤ビールHD(291/HK)が4.1%安、百威亜太HD(1876/HK)が3.5%安、創維集団(751/HK)が3.3%安、TCL電子HD(1070/HK)が1.8%安、李寧(2331/HK)が5.0%安、特歩国際HD(1368/HK)が2.4%安で取引を終えた。





半面、空運セクターはしっかり。中国国際航空(753/HK)が1.3%高、中国南方航空(1055/HK)と中国東方航空(670/HK)がそろって1.1%高で引けた。業績の回復が期待される。各社が公表した今年10月の営業実績では、それぞれ10カ月連続で旅客数が増加した。





一方、本土市場は4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.71%安の3050.93ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬株、素材株、消費関連株、インフラ関連株、不動産株なども売られた。半面、メディア関連株は高い。銀行株の一角も買われた。



亜州リサーチ(株)