28日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比170.92ポイント(0.98%)安の17354.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が68.14ポイント(1.13%)安の5957.08ポイントとそろって3日続落した。売買代金は950億940万香港ドルに拡大している(27日は759億1450万香港ドル)。





投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米中の景気不安が重しだ。米国では、11月のダラス連銀製造業活動指数が予想外に悪化し、10月の新築住宅販売が前月比で減少した。中国で27日公表された今年10月の工業企業利益総額は、前年同月比2.7%増にとどまり、伸びは前月の11.9%から大幅に鈍化している。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)5.2%安、ビールメーカー大手の百威亜太HD(1876/HK)が3.5%安、中堅行の招商銀行(3968/HK)が3.3%安と下げが目立った。





セクター別では、中国の不動産関連が安い。世茂集団HD(813/HK)が9.5%、碧桂園HD(2007/HK)が6.4%、中国奥園集団(3883/HK)が4.8%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.1%ずつ下落した。当局は強力な業界支援策を打ち出したが、実効性についての不透明感がくすぶっている。





天然ガス関連もさえない。中国燃気HD(384/HK)が6.2%安、港華智慧能源(1083/HK)が4.3%安、華潤燃気HD(1193/HK)が2.6%安で取引を終えた。都市ガス供給の中国燃気については、業績不振もネガティブ材料。同社が昨日引け後に報告した中間決算は、不動産市況の低迷を背景に、一般家庭の新規ユーザーが大幅減少し、4割減益を強いられた。





エアラインやツアー会社、カジノなどレジャー関連も売られる。中国国際航空(753/HK)が3.3%安、中国東方航空(670/HK)が3.1%安、同程旅行HD(780/HK)が2.0%安、携程集団(9961/HK)が1.6%安、美高梅中国HD(2282/HK)が5.0%安、永利澳門(1128/HK)が3.5%安で引けた。





半面、スマートフォン部材・組立の銘柄群は物色される。瑞声科技HD(2018/HK)が7.5%高、丘タイ科技(1478/HK)が7.2%高、舜宇光学科技(2382/HK)が4.7%高、高偉電子(1415/HK)が4.0%高、小米集団(1810/HK)が2.5%高と値を上げた。





自動車セクターの一角も高い。東風汽車集団(489/HK)が4.0%、北京汽車(1958/HK)が3.7%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.1%、広州汽車集団(2238/HK)が3.0%ずつ上昇した。





一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%高の3038.55ポイントで取引を終了した。医薬株が高い。自動車株、公益株、素材株、インフラ関連株なども買われた。半面、不動産株は安い。金融株、エネルギー株、空運株も売られた。



亜州リサーチ(株)