週明け4日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比184.25ポイント(1.09%)安の16646.05ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が58.40ポイント(1.01%)安の5703.33ポイントとそろって続落した。ハンセン指数は年初来安値を連日で更新。約1年1カ月ぶりの安値水準に達した。売買代金は1063億8510万香港ドルとなっている(1日は1142億50万香港ドル)。





資金の流動性低下が警戒される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は先週に続き、市場から資金を吸収している。きょう4日は、リバースレポ取引を通じ、満期分との差引で4340億人民元を市中から吸収した。今週は大量償還が予定されている。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が23.8%安と急落し前場途中で売買を一時停止。薬明生物技術は4日のビジネスアップデートミーティングで、2023年通期の増収率が自社目標の30%を下回るとの見通しを示した。外電は4日朝方、「薬明生物技術はこのほど、2024年上半期の粗利益率が低水準にとどまるとの見通しを示した」と報じている。そのほか、きょう4日付でハンセン指数の構成銘柄に組み入れられた理想汽車(2015/HK)は3.3%安、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)は8.8%安と値を下げている。ハンセン指数の構成銘柄数は80→82に増加した。





セクター別では、スマートフォンの部材関連が安い。舜宇光学科技(2382/HK)が5.1%、丘タイ科技(1478/HK)が4.4%、高偉電子(1415/HK)が4.0%、瑞声科技HD(2018/HK)が3.9%ずつ下落した。





スポーツ用品や食品など中国消費セクターもさえない。李寧(2331/HK)が4.8%安、安踏体育用品(2020/HK)が3.8%安、中国動向(3818/HK)が1.9%安、統一企業中国HD(220/HK)が3.0%安、日清食品(1475/HK)が2.0%安で引けた。





中国不動産セクターも一部銘柄を除き売られる。遠洋集団HD(3377/HK)が5.7%安、旭輝(884/HK)が5.1%安、融創中国HD(1918/HK)が4.5%安、建発国際投資集団(1908/HK)が3.1%安と値を下げた。





半面、産金セクターは物色される。霊宝黄金(3330/HK)が8.5%高、中国黄金国際資源(2099/HK)が4.8%高、招金鉱業(1818/HK)が4.1%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.8%高と値を上げた。金相場の上昇が追い風。先週末のNY商品取引所では、金先物が急反発し、過去最高値を更新した。





他の個別株動向では、流動性危機に直面する不動産デベロッパー、中国恒大集団(3333/HK)が9.2%高。香港高等法院(高等裁判所)は4日に予定していた中国恒大集団に対する清算申し立ての審理について、2024年1月29日に延期することを決めた。再編計画の策定に、時間的猶予が生まれたこととなる。





一方、本土市場は3日ぶりに小反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.29%安の3022.91ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。酒造株、不動産株、医薬株、公益株、金融株、食品飲料・小売株なども売られた。半面、産金株は高い。エネルギー株、運輸株、軍事関連株も買われた。



亜州リサーチ(株)