週明け29日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比125.01ポイント(0.78%)高の16077.24ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が48.69ポイント(0.91%)高の5408.93ポイントと反発した。売買代金は1001億2420万香港ドルに縮小している(26日は1316億2400万香港ドル)。





内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。米国のインフレ鈍化傾向や中国のマーケット支援スタンスが支えとなっている。中国の株価対策に関しては、中国証券監督管理委員会が28日、譲渡制限付き株式を対象に、空売り目的の貸し出しを禁止すると発表した(29日から実施)。ただ、上値は重い。米中関係の悪化懸念がくすぶっているほか、両国の経済イベントも気がかり材料となった。中国では31日、今年1月の製造業PMIが公表される。米国では、30〜31日にFOMC(連邦公開市場委員会)が開催される予定だ。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、ビールメーカー大手の百威亜太HD(1876/HK)が6.6%高、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)と乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)がそろって4.3%高と上げが目立った。





セクター別では、ゼネコンや建機、建材などインフラ建設関連が高い。中国中鉄(390/HK)が2.2%、中国交通建設(1800/HK)が1.9%、中国鉄建(1186/HK)が1.7%、中国龍工HD(3339/HK)が2.4%、中聯重科(1157/HK)が1.7%、中国西部水泥(2233/HK)が3.3%、中国建材(3323/HK)が1.4%ずつ上昇した。





中国の銀行セクターもしっかり。中信銀行(998/HK)が2.6%高、招商銀行(3968/HK)が2.2%高、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が1.9%高、中国工商銀行(1398/HK)が1.0%高で引けた。





半面、医薬セクターの一角は安い。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が10.6%、薬明生物技術(2269/HK)が5.7%、四環医薬HD集団(460/HK)が3.4%、緑葉製薬集団(2186/HK)が2.4%ずつ下落した。米下院中国特別委員会は25日、連邦政府の援助を受ける医療機関が海外の敵対的と懸念されるバイオ企業との契約を禁止する「バイオセキュア法案」を提出。標的とされる薬明生物技術は26日、「成立の可能性は低い」との見解を示したが、警戒感は払しょくされなかった。





中国不動産セクターの一角もさえない。旭輝HD(884/HK)が4.2%安、遠洋集団HD(3377/HK)が1.3%安、万科企業(2202/HK)が1.2%安で取引を終えた。そのほか、流動性危機に直面する中国恒大集団(3333/HK)は20.9%安と急落し、前場途中で売買停止。香港高等法院(高裁)は29日、恒大集団に清算を命じた。





一方、本土市場は5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.92%安の2883.36ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬株、自動車株、不動産株、素材株、インフラ関連株、証券株、エネルギー株なども売られた。半面、銀行・保険株は高い。公益株、酒造・食品株の一角も買われた。



亜州リサーチ(株)