16日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比395.33ポイント(2.48%)高の16339.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が147.92ポイント(2.73%)高の5558.86ポイントと3日続伸した。ハンセン指数は今年1月5日以来、6週ぶりの高値水準を終値で回復している。売買代金は706億5830万香港ドルに拡大した(15日は470億1720万香港ドル)。





前日までの好地合いを継ぐ流れ。米長期金利の低下や、春節(旧正月)連休中の中国でレジャー消費や人の移動が活発化していると伝わったことなどが引き続き材料視されている。また、連休中で19日に取引再開する本土市場は上昇スタートする――との見方が高まっていることも買い安心感につながった。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面高(構成82のうち上昇81)。個別では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が12.1%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が10.2%高、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が9.3%高と上げが目立っている。薬明生物は米政府が中国の一部バイオ企業と契約することを禁止する新法案を米議員が提出したと伝えられて以降急落が続き、報道前25日の株価30.00香港ドルから、前日は15.42香港ドルまで売られていた。





セクター別では、中国の不動産が高い。上記した龍湖集団のほか、遠洋集団HD(3377/HK)が14.9%、世茂集団HD(813/HK)が14.1%、中国海外宏洋集団(81/HK)が11.0%、越秀地産(123/HK)が8.1%ずつ上昇した。住宅の引き渡しを確保するため、不動産デベロッパーの資金調達を支援する「ホワイトリスト」政策が進ちょくしている。香港メディアが報じたところによれば、上述した世茂集団など、民営会社も含まれるという。





自動車セクターも急伸。五菱汽車集団HD(305/HK)が21.0%高、中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が8.9%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.7%高、小鵬汽車(9868/HK)が5.9%高で引けた。小鵬汽車については、ハンセン指数の構成銘柄に組み入れられるとの期待も高まっている。株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は16日の香港マーケット終了後、四半期ごとに行う構成銘柄の定期見直し結果を公表する予定だ。そのほかの候補に挙がっている銘柄では、創薬ベンチャーの信達生物製薬(1801/HK)が7.5%値を上げている。





中国の証券セクターもしっかり。広発証券(1776/HK)が7.5%高、中国国際金融(3908/HK)が6.2%高、中信建投証券(6066/HK)が4.9%高、海通証券(6837/HK)が4.5%高で取引を終えた。相場活況の期待感が追い風。相場支援スタンスを強める当局は、更なる対策を打ち出すとの観測も一部で流れた。





消費関連の銘柄も物色される。白酒(中国の蒸留酒)の珍酒李渡集団(6979/HK)が17.0%高、ハイパーマーケットチェーンの高キン零售(6808/HK)が10.3%高、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が7.9%高、火鍋チェーンの呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が5.5%高、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が4.9%高と買われた。



亜州リサーチ(株)