週明け19日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比184.35ポイント(1.13%)安の16155.61ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が73.98ポイント(1.33%)安の5484.88ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は820億8740万香港ドルに伸び悩んでいる(16日は706億5830万香港ドル)。





米国のインフレ懸念が重し。1月の米卸売物価指数(PPI)は予想を上回る伸びとなり、2月のミシガン大学による1年先の期待インフレ率(速報値)が予想外に前月から上昇した。米長期金利が上昇する中、香港でも金利上昇圧力が高まると懸念されている。好材料の出尽くし感も意識。中国の春節(旧正月)連休では、観光消費や映画興行収入が過去最多を更新した。低迷する消費活動が持ち直すとの見方も強まるものの、関連銘柄は売りにおされている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の景気支援スタンスが支えだ。あす20日公表される実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRが4.20→4.10%に引き下げられると予想されている。春節(旧正月)連休明けで取引再開した本土株は、小じっかりで寄り付き後、上げ幅を徐々に広げた。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が8.6%安、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が6.9%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が6.5%安と下げが目立った。





セクター別では、消費関連が安い。上記した李寧や中升集団のほか、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が10.0%、食品の康師傅HD(322/HK)とレストランの九毛九国際HD(9922/HK)がそろって6.3%、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.7%、家電の海爾智家(6690/HK)が3.7%ずつ下落した。





カジノや映画などレジャー関連もさえない。新濠国際発展(200/HK)が5.7%安、金沙中国(1928/HK)が3.7%安、永利澳門(1128/HK)が2.1%安、歓喜伝媒集団(1003/HK)が6.5%安、猫眼娯楽(1896/HK)が3.2%安、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が2.2%安で引けた。





中国不動産セクターも売られる。越秀地産(123/HK)が5.9%安、龍湖集団HD(960/HK)が5.1%安、中国奥園集団(3883/HK)が4.3%安、遠洋集団HD(3377/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって3.9%安と値を下げた。





半面、中国発電セクターはしっかり。華電国際電力(1071/HK)が4.8%、華潤電力HD(836/HK)が3.4%、華能国際電力(902/HK)が2.2%、中国電力国際発展(2380/HK)が1.7%ずつ上昇した。





一方、本土市場は、連休を挟んで4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.56%高の2910.54ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。銀行株、メディア・娯楽株、運輸株、公益株、インフラ関連株、素材株なども買われた。半面、医薬株は安い。不動産株、証券株、自動車株、軍事関連株、食品・酒造株の一角も売られた。



亜州リサーチ(株)