5日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比433.33ポイント(2.61%)安の16162.64ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が150.10ポイント(2.63%)安の5562.73ポイントと続落した。売買代金は1121億2930万香港ドルとなっている(4日は1068億6690万香港ドル)。





投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米国の対中圧力が警戒された。バイデン米政権はこのところ、自動車やバイオテクノロジー、半導体などの分野で中国に対する規制を強化しつつある。外電が5日、関係者の話として報じたところによれば、米半導体メーカー大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)による中国向けAI(人工知能)チップ輸出を米政府が阻止に動いているようだ。





一方、中国では全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日に開幕。冒頭で読み上げられた「政府活動報告」では、今年のGDP成長目標を23年と同水準の「5.0%前後」とする方針が示された。また、AIや半導体などの国産化を進め、米国からテクノロジー分野の覇権を奪い取ると改めて強調している。ただ、市場の一部からは、「成長目標が物足りない」と失望する声が聞かれた。(亜州リサーチ編集部)





「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は4.3%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成30銘柄は全面安)。個別では、短文投稿サイト運営の微博(9898/HK)と医療アプリの平安健康医療科技(1833/HK)がそろって9.2%安、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が8.1%安と下げが目立っている。





セクター別では、医療サービス・製薬関連の銘柄群が安い。上記した平安健康や京東健康のほか、阿里健康信息技術(241/HK)が8.0%、中国生物製薬(1177/HK)が7.6%、信達生物製薬(1801/HK)が6.1%、翰森製薬集団(3692/HK)が5.9%ずつ下落した。





中国不動産セクターも急落。旭輝(884/HK)が13.7%安、世茂集団HD(813/HK)が9.3%安、碧桂園HD(2007/HK)が6.8%安で取引を終えた。





自動車セクターもさえない。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が8.1%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が5.6%安、理想汽車(2015/HK)が5.0%安、蔚来集団(9866/HK)が4.5%安で引けた。値下げ競争の激化などが懸念されている。





半面、産金セクターはしっかり。山東黄金鉱業(1787/HK)が2.5%高、招金鉱業(1818/HK)が2.3%高、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.0%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.4%高と値を上げた。金相場はこのところ上昇基調を強め、最高値圏で推移している。





一方、本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%高の3047.79ポイントで取引を終了した。銀行株が上げを主導。軍事関連株、発電株、産金株、エネルギー株、消費関連株なども買われた。半面、医薬株は安い。ハイテク株、不動産株、メディア・娯楽株も売られた。



亜州リサーチ(株)