12日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比14.77ポイント(0.49%)安の3019.47ポイントと反落した。





米長期金利の上昇が重しとなる流れ。米利下げ後ずれ観測が根強い中、昨夜の米債券市場では米10年債利回りが昨年中旬以来の高水準を付けた。米中の金利差を背景に、中国本土からの資金流出も警戒される。指標発表も気がかり。引け後に公表された3月の貿易統計は、米ドル建ての輸出がマイナス7.5%(予想はマイナス1.9%)、輸入がマイナス1.9%(予想はプラス1.0%)という結果だった。





もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の2024年GDP(国内総生産)成長見通しについて、外資ブローカーなどから上方修正する動きが相次いだことや、中国の経済対策に対する期待感が支えだ。複数メディアは12日、景気対策の一環として進める消費財買い替えや設備更新の促進策について、中国は財政支援を実施する方針――と報じている。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、不動産の下げが目立つ。金地集団(600383/SH)が3.8%安、保利発展控股集団(600048/SH)と緑地HD(600606/SH)、新城控股集団(601155/SH)がそろって3.3%安、信達地産(600657/SH)が2.9%安で引けた。





保険・証券株も安い。中国人寿保険(601628/SH)が3.9%、中国平安保険(601318/SH)が3.0%、海通証券(600837/SH)が3.4%、中信証券(600030/SH)が2.2%ずつ下落した。消費関連株、公益株、医薬株、インフラ関連株、空運株、銀行株なども売られている。





半面、ハイテク株はしっかり。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が5.2%、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.8%、ディスプレー部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が2.8%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が1.4%ずつ上昇した。エネルギー株、素材株、海運株も買われている。





外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.57ポイント(0.22%)安の258.27ポイント、深センB株指数が3.12ポイント(0.29%)安の1078.20ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)