19日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比8.96ポイント(0.29%)安の3065.26ポイントと3日ぶりに反落した。





欧米の対中圧力が警戒される流れ。香港メディアは19日、「英国が中国などを念頭に、海外からの直接投資を制限することを検討中」と報じている。ほか、外電は18日、消息筋情報として「米政府からの圧力を受け、メキシコ政府が中国の自動車メーカーに対する補助金の支給を停止したもよう」などと伝えた。バイデン米政権は今年に入り、自動車や半導体、バイオテクノロジーなど複数分野で中国に対する圧力を強化している。また、米国の長期金利上昇や、中東地域の地政学リスクも売り材料として意識された。ただ、下値は限定されている。中国の経済対策に対する期待感が支えだ。中国人民銀行(中央銀行)の幹部は18日、「人民銀には追加支援策の余地がまだある」との認識を示している。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が4.6%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.4%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が4.0%安、ディスプレー部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が3.8%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.7%安で引けた。





消費関連株も安い。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が5.3%、酒造の重慶ビール(600132/SH)が3.6%、家電の四川長虹電器(600839/SH)が3.0%、チーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が2.8%、自動車の広州汽車集団(601238/SH)が2.1%ずつ下落している。医薬株、不動産株、公益株、インフラ建設関連株、空運株、保険株なども売られた。





半面、石油関連株は物色される。中海油能源発展(600968/SH)ストップ(10.0%)高、中国海洋石油(600938/SH)が3.9%高、中国石油天然気(601857/SH)と中海油田服務(601808/SH)がそろって2.8%高、中国石油化工(600028/SH)が2.0%高で取引を終えた。原油高が追い風。中東紛争の拡大が原油供給に影響を及ぼすとの見方が広がる中、19日の原油先物相場は急上昇している。そのほか、軍事関連株、素材株、銀行株の一角も買われた。





外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.14ポイント(1.61%)安の252.11ポイント、深センB株指数が1.18ポイント(0.11%)高の1065.43ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)