飯舘村の特定復興再生拠点となる「いいたて村の道の駅までい館」は12日、同村深谷の県道原町川俣線沿いにオープンする。運営スタッフや施設内で展示・販売する花卉(かき)の栽培責任者は地域貢献の誓いを胸に、最後の準備に励んでいる。■までいガーデンビレッジいいたて 中山真波さん 指定管理者の「までいガーデンビレッジいいたて」スタッフの中山真波さん(福島市)は「来場者がほっと安らぐ空間を提供したい」と気持ちを高ぶらせている。 東京都出身。母親の仕事の都合で県内の中学、高校に通った。就職で一度は本県を離れたが出産などを機に福島市に移住。写真家としてフリーペーパー「若旦那図鑑」や福島市の「市政だより」などの撮影を担ってきた。 飯舘村との関わりはなかったが「復興の手助けをしたい」とスタッフに応募した。1月から商品選定などに取り組んできた。 正社員、パート従業員合わせて8人のまとめ役だ。「多くの村民にここで働いてほしい」。笑顔と活力あふれる施設づくりを目指す。■福双農園 渡辺春治さん 展示・販売用の花卉栽培を担う福双農園(飯舘村)社長の渡辺春治(はるじ)さん(68)は「季節の花々を見てほしい」と意欲を見せている。 1989(平成元)年に福相建設を創業し、2010年に農業分野に進出した。村内小宮の約27ヘクタールの畑でブロッコリーなどを育てたが、東京電力福島第一原発事故による避難で営農を断念した。村から「までい館」での花卉栽培を打診されたのは2年ほど前。初めての経験だったが、花で地域を盛り上げたいという村の熱意を感じ、挑戦を決めた。 「までい館」に隣接するガラスハウスでシャクナゲなど20種類を育てる。商品の他に「までいホール」に飾る花玉用も栽培する。「村内で花作りを成功させ、花卉農家に戻ってきてほしい」と古里の産業再生に貢献するつもりだ。