来年3月に退職する県中学校長会長の福地憲司さん(59)=福島四中校長=が12日、福島市の蓬莱中で40代となった教え子たちに「最終授業」を行った。福地さんが30代前半のころに担任だった蓬莱中卒業生が企画した。全国各地から集まった生徒たちを前に「成長した教え子たちの姿を見ることができた。教師冥利(みょうり)に尽きる」と目を細めた。 1990(平成2)年度に蓬莱中を卒業した3年6組から約20人が顔をそろえた。同校の制服を着て参加する卒業生も。福地さんが出席を確認した後、全員で校歌を斉唱した。 最後の授業となった科目は国語。福地さんが漢字や四字熟語、俳句などについてユーモアを交えながら指導した。最後は対義語や類義語、ことわざを回答するクロスワードパズルを行った。問題に答えて文字をつなげると「きょううれしかった」という言葉になる仕組みで、福地さんが自身の思いを表現した。 最終授業を企画し、準備を進めてきた宮城県大崎市の会社員斎藤真也さん(43)は「みんな笑顔で先生の授業を受けることができた。最高の思い出になった」と喜んだ。