いわき市は、昨年11月の津波警報発令時に交通渋滞が発生した津波浸水想定区域を含む同市沼ノ内地区などを対象に、9月24日の総合防災訓練で車による初の避難訓練を実施する。県警と協力して、同区域の信号機を点滅させて区域外への避難を促す目印にするなど新たな対策を取り入れる。18日に同市で開いた交通渋滞の対応を協議する検討部会で確認した。
 市は、5月の会議で示した避難方針素案を踏まえた「津波災害時における自動車による避難ガイドライン」の素案を提示。津波時の避難方法については「原則徒歩」とする一方、やむを得ず車で避難する場合は渋滞を防ぐため、近くの避難所ではなく、「津波浸水想定区域外の内陸部」を目指して避難するよう促す。
 本年度は車による避難先の目標として、津波浸水想定区域境界付近の目印を設定するほか、駐車スペースを確保できる広域避難場所などを選定する。来年度以降に、地震に伴い踏切が遮断された場合の迂回(うかい)ルートなどの検証や地区ごとのルール作りを検討する。
 ガイドラインは、8月下旬開催予定の市防災会議で承認を受けた後、市津波避難計画に反映される。
 同市では昨年11月の地震で、幹線道路や避難所近くの道路など各地で渋滞が発生した。