東京電力は24日、福島第1原発3号機で19日から延べ3日間にわたって行われた水中ロボット調査の動画を公開した。事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)の可能性が高い物体が制御棒駆動装置をはじめとする炉内の構造物に付着しており、核燃料は構造的に弱い部分から漏れ出した可能性があると明らかにした。
 記者会見した木元崇宏原子力・立地本部長代理は「厚さ14センチある圧力容器が全部溶けて燃料がごっそり落ちるよりは(圧力容器下部から内側に制御棒を通す)穴から噴き出して垂れたと想定できる」と説明した。今後は撮影された物体の分布図や、堆積物の採取、分析を進めることも検討する。
 約4分間の映像では、岩状の塊や作業用足場などの構造物が格納容器の底に広範囲に散在している様子が確認された。またロボット後部のスクリューで発生する水流で、砂状の堆積物や小石状の物体が巻き上げられる様子も撮影された。
 オレンジ色の物体が構造物の至る所に付着している様子も確認されたが、東電はデブリなのか腐食で発生した物体なのか現時点では分からないとしている。
 3号機で19、21、22日の3日間行われた水中ロボ調査では、約16時間の映像が撮影された。今回は圧力容器を支える台座内や格納容器底部を調査した21、22の両日分を4分間の映像に編集して公表された。