福島県三春町の山林で昨年5月、1人乗りグライダーが墜落し、操縦していた仙台市、会社員男性=当時(43)=が死亡した事故で、国土交通省の運輸安全委員会は27日、事故調査報告書を公表し、男性が酸素を供給する装置の弁を開けることを忘れて離陸し、低酸素状態で体が動かなくなり、適切な操縦ができず墜落した可能性が高いとした。
 報告書によると、発見された酸素ボンベは弁が閉まったままで酸素を供給しない状態だった。
 グライダーでの飛行は上空3千メートルを超えると酸素装置からの吸入が必要となるが、航跡記録からグライダーは地表から約7600メートルで急旋回して急降下、乱気流などで翼が取れるなど空中分解したとみられる。
 男性は酸素が供給されていないことに気付かずに上昇を続けた可能性が高いという。