全国高校総合体育大会(インターハイ)「南東北総体2017」バドミントンの男女ダブルス、シングルスは3日、山形県の新庄市体育館で準決勝、決勝が行われた。ふたば未来勢は男子ダブルスで金子真大(まひろ)・久保田友之祐(3年)組、女子ダブルスで高橋明日香・由良なぎさ(同)組、女子シングルスで高橋明日香がそれぞれ優勝した。7月31日の男女団体優勝と合わせ、インターハイバドミントンで史上初めて、6種目のうち5種目を制覇した。
 女子の団体、ダブルス、シングルスで頂点に立った高橋は、昨年8月のリオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルスで日本初の金メダルを獲得した松友美佐紀(日本ユニシス)が2008(平成20)年に聖ウルスラ学院英智(仙台市)で果たして以来の「女子3冠」を達成した。
 ふたば未来、技と心磨き『快挙』
 観衆の視線がシャトルに注がれ、静かな会場に打ち合いの音が響く。5日間の激戦を締めくくる女子シングルス決勝。ふたば未来の主将高橋明日香(3年)が相手のスマッシュを見極めシャトルがラインの外に落ちると、静かだった会場はせきを切ったように、この日一番の歓声に包まれた。高橋の優勝は、ふたば未来が前人未到の5冠を成し遂げた瞬間でもあった。
 「最後のきつい場面でも勝ちたい気持ちが強かった」。個人として団体、ダブルス、シングルスの3冠を手にした高橋。部員の多くは、震災と原発事故の影響で拠点を猪苗代町に移したバドミントン強豪校富岡一中出身だ。「強くなりたい」。その一心で県内外から集まった12歳の少年少女は、親元を離れ寮で過ごしながら、自身を磨き続けた。
 海外コーチから高い水準の技術指導を受けた部員は、強い精神力も身に付けた。大会を通じて圧倒的な力を見せ、リードされても慌てず、じわじわと、時には一気にポイントを挙げて勝ってきた試合展開が、部員の努力を証明する。
 「家族同然」であり「ライバル」と部員たち。互いに高め合う若い力が、誰も知らない道を切り開いた。