東京電力福島第1原発4号機近くの「サブドレン」と呼ばれる井戸の水位が一時低下し、原子炉建屋地下にたまる汚染水が外部に漏えいする可能性があったことが3日、分かった。東電は当初、水位計の故障と誤認し、詳しい調査をしていなかった。
 井戸の水を分析した結果、放射性物質は検出限界値未満で、汚染水漏れはないとしている。建屋地下の汚染水漏えいにつながるとされる井戸の水位低下が確認されたのは初めて。
 東電によると、2日午後6時30分ごろ、4号機建屋の南西約11メートルの井戸1カ所の水位が、建屋内の汚染水の水位より約1メートル低下したとの警報が鳴った。東電は別の井戸の水位に変化がなかったことから水位計の故障と判断し、現場での確認を行わず、公表もしなかった。3日午前に現場を確認したところ、水位計は故障しておらず、実際に水位が低下したと判断。3日夜になって記者会見し、発表した。東電は「安易に計器の故障と判断すべきではなかった」として、今回の対応を検証するとしている。
 東電は建屋地下から汚染水が漏れ出すのを防ぐため、周辺の井戸を使って地下水位を調整している。井戸の水位が建屋内の汚染水より低かった時間は20分程度だった。井戸の水位低下の原因について東電は、この井戸の近くで行われていた掘削作業の影響が考えられるとしている。