広野町の浅見川河口に架かり、東日本大震災の津波で被災して建設工事が一時中断した日の出橋が4日、開通した。町が復興拠点とするJR広野駅東側地区と県道広野小高線(通称・浜街道)、沿岸部の新しい町道を結ぶ道路網が出来上がった。町が町道の整備計画を立てたのは1988(昭和63)年で、約30年がかりで全線開通に至った。
 沿岸部の生活道路として交通の利便性が向上し、国道6号の渋滞緩和が図られるほか、緊急時に避難道路として活用される。日の出橋は長さ49メートル。町が2010年6月に着工。12年3月に完成する予定だったが、津波で橋脚が被災した。浜街道を防災緑地と一体的に整備する計画に伴い、県が河川災害復旧事業で建設用地をかさ上げした後、町が橋の本体工事を再開した。
 橋の完成により浜街道のほか、町が整備した町道高萩・田中線(延長約1.6キロ)と町道下浅見川線(同約0.6キロ)ともつながった。総事業費は約17億円。
 現地での開通式で、遠藤智町長は「復興拠点が結ばれることで地域コミュニティーが再生し、新しいまちづくりにもつながる」と開通効果を期待した。関係者がテープカットして開通を祝った。