木材の板を木目が交差するように重ね、強度を増した資材を使う「CLT工法」を採用し、建設する復興公営住宅の安全祈願祭が5日、いわき市常磐下湯長谷町の現地で行われた。
 施工するのは県内の建築会社や設計事務所などでつくる「ふくしまCLT木造建築研究会木あみ」。同団体によると、同工法は木の繊維が直交するように重ね合わせた厚みのある板を使用。欧州などで普及が進んでいる。
 同工法を採用した大規模集合住宅の建設は国内初という。通常の木造住宅よりも剛性に優れ、実証実験では震度7の揺れでも倒壊せず、火災の被害も抑えることができるという。
 復興公営住宅の建設には樹齢50〜60年のスギを約1万2000本使用、林業の活性化など地方創生につながることも期待される。
 木造3階建ての住宅を2棟建設する。延べ床面積は計約3700平方メートルで、基礎は鉄筋コンクリート。浪江、富岡、大熊、双葉の4町の住民が入居予定で、最大57世帯が入れる。
 工事は既に始まっており、今年中の完成、来年2月の引き渡しを目指す。祈願祭では木あみに所属する各社の代表者、吉野正芳復興相(衆院福島5区)ら約90人が出席、無事完成を祈願した。