会津美里町は7日、町消防団の本部会計や県消防協会会津美里支部の会計の口座から不正に現金を引き出すなど、計約487万円を横領したとして、町くらし安心課の消防交通係長(47)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。
 町によると、係長は2014(平成26)年4月から今年7月まで、町消防交通係長が兼務する同団庶務部長として管理していた同団や同支部の口座から不正に現金を引き出し、また各分団から預かった消防資材代などを着服、横領した。借金約350万円の返済やパチンコ、飲食代などに使ったという。
 係長に就いた直後の14年4月ごろ、太鼓などの購入費として預かった退職団員の寄付金を着服し、それ以降、不正を始めたという。これまで同団の口座から約70回、同支部の口座から約30回、不正に現金を引き出した。
 先月20日、昨年度に支払いが済んでいるはずの消防車両の車検代などの未払いが発覚し、町が調査を開始。その後、ほかの未払いも判明し、係長に確認したところ不正を認め、3日に全額を弁済した。町によると、通帳や印鑑は係長が1人で管理していた。同団の本部会計は監査が行われず、同支部の会計は監査を経ていたが、町は「チェック体制が十分ではなかった」としている。
 町は職員懲戒等審査委員会で処分を決めた。監督責任として、14年4月以降、係長の上司だった3人のくらし安心課長を減給10分の1(1カ月)にした。町は今後、刑事告発や告訴などを検討するという。渡部英敏町長は「事実を厳粛に受け止め、職員一丸となり信頼を取り戻す」と話した。