東京電力福島第1原発4号機の原子炉建屋地下の汚染水が外部に漏えいする恐れがあったにもかかわらず、警報の発生を水位計の故障と判断し通報が遅れた問題について、内堀雅雄知事は7日の定例記者会見で「結果として緊張感や危機意識が足りなかったのではないか」と東電を批判した。
 さらに内堀知事は、原発事故の以前から、東電の通報遅れが「あまたあった」と強調。その度に、問題の改善を申し入れてきた経緯を踏まえ「危機意識を組織全体で持ち、作業することが何より大切。申し入れする必要が二度とないよう、東電にはしっかり対応してほしい」とくぎを刺した。
 第1原発では、1〜4号機の建屋地下にたまる汚染水の漏えいを防ぐため、建屋周辺の地下水位が汚染水の水位よりも高くなるよう調節している。一連の問題では、2日午後6時半ごろ、4号機近くの井戸「サブドレン」の水位が一時低下し、建屋地下の汚染水の水位を下回った。水位低下を知らせる警報が鳴ったが東電は水位計の故障と誤って判断し、現場を確認しなかった。水位計は故障しておらず、関係機関への通報は発生から約20時間後となった。
 東電によると、井戸の水位が建屋内の汚染水より低かった時間は20分程度で、既に水位は回復。問題の発覚後、東電は4号機周辺の井戸の水を毎日採取、分析しており、これまで汚染水の漏えいは確認されていないとしている。