台風5号は8日、北陸から日本海に抜け、沿岸を低速で北寄りに進んだ。本県には9日未明に最接近、同日夜までに温帯低気圧に変わる見通しだが、速度が遅いため影響は長く続く見通し。福島地方気象台は会津を中心に土砂災害や河川の氾濫に警戒するよう呼び掛けている。
 8日の県内は浜通りを中心に強い雨が降り、いわき市平で午前2時30分ごろからの1時間雨量が41ミリ、同市小名浜で39ミリを観測した。午後8時40分現在の24時間雨量は福島市鷲倉で85.0ミリ。最大瞬間風速は午前1時すぎに西会津や猪苗代で15.0メートルを記録した。
 交通機関に乱れ、帰宅急ぐ人の姿も
 県内は8日、台風5号の接近に伴い各地で影響が出た。台風の速度が遅く影響は長時間にわたった。大雨などの影響で各交通機関が乱れた。福島市のJR福島駅前では、帰宅を急ぐ人らの姿が数多く見られた。
 JR東日本福島支店によると、東北線と磐越東線で運休や遅れが発生した。東北線は貝田―白石駅間、磐越東線はいわき―川前駅間で遅れが出た。
 県によると、県道栗山舘岩線の栃木県側で土砂が流出し、本県側では南会津町田代山の県境から猿倉登山口間の2.7キロが通行止めとなった。
 いわき市内郷御厩町の市道ではマンホール周辺の地面が隆起、同日午前6時から9時間にわたって通行止めとなった。同市によると、短時間に大雨が降ったことで、マンホール周辺から水が漏れ出した影響とみられる。