2011(平成23)年の東日本大震災以降、被災地で初めて南相馬市原町区雫(しどけ)地区で開かれる第69回全国植樹祭の開催日が来年6月10日に決まった。県内外から約2万2000人が参加する予定で、震災と原発事故からの復興に向け森林の再生に取り組む本県の姿を全国に発信する好機として期待が高まる。
 内堀雅雄知事と県森林・林業・緑化協会の斎藤卓夫会長が9日、県庁で開催日を記したパネルを披露。内堀知事は「植樹祭を通じ、震災復興支援への感謝と復興が進んでいる姿、豊かな森林づくりへの思いを全国に伝えたい」と述べた。
 植樹祭では天皇、皇后両陛下によるお手植え、お手まきをはじめ、海岸防災林約4.6ヘクタールへのクロマツやコナラなど約2万本の記念植樹などが予定されている。多くの県民が植樹活動に参加できるよう、大玉村の「ふくしま県民の森」にサテライト会場を設けるほか、福島、会津若松、郡山、白河の4市にPR会場を設置する。植樹祭前日には、いわき市で「全国林業後継者大会」を開く。
 大会に向け、県は県民への周知に力を入れる。県庁や7地方振興局の庁舎に横断幕やカウントダウンボードを掲示するほか、富山県で今年5月に開かれた第68回大会で本県に引き継がれた全国植樹祭のシンボル「木製地球儀」を全市町村で巡回展示する。また、本県ゆかりの人気バンド「GReeeeN」(グリーン)による大会テーマソングも制作し、機運を高める。来月中旬からは、式典への参加者募集を始める。
 除幕式には内堀知事と一緒に、要田小緑の少年団(田村市)の佐藤靖将(せいや)団長(6年)と佐久間心菜(ここな)さん(同)が参加した。