子どもの成長を地域で支える「子ども食堂」を福島県内で運営する団体などでつくる「ふくしまこども食堂ネットワーク」が11日、発足した。資金や食材確保などを支援して運営の持続性を高めながら新規参入を促し、1年後を目標に設置数を現在の約3倍となる30カ所に増やす。子どもの貧困が社会問題化する中、心安らげる居場所となる子ども食堂を全県に広げ、課題解決につなげる。
 子ども食堂は親の経済状況など、さまざまな事情を抱えた子どもに食事を無料または低額で提供する取り組み。学習支援を行うなど運営形態は団体により異なる。県内には約10カ所設置されている。
 11日発足したネットワークは、運営方法が分からないという団体の声を受けて民間6団体で発足。寄付により資金や食材を集めて新設された団体に給付したり、ボランティアの人繰りや広報といった運営のノウハウを提供する。行政との連携も強化し、子どもと密に接している立場から貧困や虐待などの解決に必要な政策の提言も想定する。
 ネットワークは郡山市で11日、貧困問題を研究する湯浅誠法政大教授らを招いた設立記念シンポジウムを開催した。湯浅氏は官民の連携について「『子どもを支える』という意義を共有し、目線を合わせることが大事。その確認から始まることでできる支援も見えてくる」と助言した。