会津若松市文化財調査員、県立博物館資料調査員などを務めた同市東千石の佐藤一男さん(87)は11日までに、戊辰戦争の悲劇の象徴でもある白虎隊士を紹介した冊子「会津の飯盛山に眠る少年白虎隊二十士」を発行した。
 長年をかけて隊士の生い立ちや当日の服装などを調べ上げた労作で、佐藤さんは「子どもたちに歴史を正しく知ってほしい」と話している。
 佐藤さんは鉱山経営などに携わり、会津で採掘された269鉱山の跡地を散策して分布図を作製するなどした。大峠鉱山在職中に同市から飯盛山山頂にある「謎の洞窟」についての調査依頼があり、隊士が自刃した飯盛山の歩みに関心を持つようになった。
 発行された冊子では、隊士一人一人について出生や行年、戒名、家紋、家系、容姿の特徴などを記した。入手した絵はがきを基にしたカラーのイラストも配し、隊士一人一人の生涯に踏み込んだ内容となっている。
 初回は3千部を発行し、なくなれば増刷する方針。佐藤さんは「修学旅行生に白虎隊の真実を知ってほしい」という希望を持っており、漢字全てに振り仮名を振った。飯盛山の土産店「とらぞう」で1冊500円(税込み)で販売している。
 佐藤さんは「完成させることができて良かった。子どもたちに正しい歴史を学んでほしい」と話している。