本格操業を目指す県漁連を後押しようと、JR東日本は21日、いわき市で同日水揚げされた「常磐もの」の鮮魚を、いわき駅から常磐線特急ひたちで東京都の品川駅に運んだ。鮮魚は品川駅内の飲食店でその日のうちに提供され、鮮度の良さを都民にPRした。
 JRによると、浜通りからの列車荷物輸送は初めてで、農林中央金庫の支援で試行が実現した。
 この日は、県漁連の担当者が沼之内漁港で水揚げされたヒラメ約8キロとシロメバル約9キロをいわき駅に運んだ。発泡スチロール製の容器に詰められた鮮魚は、JRの関連会社社員が特急の車内販売用スペースに積み込んだ。JRによると、鮮魚は品川駅内の飲食店3店舗で調理して提供された。
 県漁連の山野辺昌志販売課長代理は「鮮度の良い魚をその日の夕方に首都圏に届けることができるメリットは大きい。本県産の魚は自主検査を徹底しており、このような取り組みなどを生かしながら販路拡大していきたい」と意欲を見せた。
 渡辺治幸いわき駅長は「鉄道の速達性、定時性を生かした試みで、今後の取り組みに期待したい」と述べた。